Xデザイン学校#4 8/17

思考は作業

日本人はハイコンテクストで、外化する習慣がないらしい。
ハイコンテクストな表現の美しさとか、それを解釈する喜びのような感情があって、
それがある種の排他性と独自の文化を持つ学校現場で働くおもしろさでもあるのだが、
自分が普段何を見て、何を考えているのか一度できるだけローコンテクストにしてみようと思う。
起きていることを記録することそのものが業務の一部という
特異な環境ではあるが、エスノグラフィーの知見を生かして
インサイトを得られるようになりたい。

例えば、授業観察をしているといろいろな行動データに触れることができる。
・先生の発問
・先生の指示の出し方
・板書内容
・先生の話す時間の長さ
・学習課題の提示の仕方や自由度
・個人ワークとグループワークの時間配分
・発言ルール・話型
・児童生徒のノートの使い方
・グループ活動で利用するツール
・児童生徒によるICTの利用の有無
・児童生徒のICT操作スキル
・児童生徒の発言の仕方
・グループ活動での発話量
・先生が授業に関係ない発言や行動をどこまで許容するか
など

その日のうちに授業者や他の先生から発話データをとり、授業記録を作成する。
すべての授業について共通で記録する項目で、観察だけではわからないことがあれば、
事実を確認するための質問をする。
それ以外でも、その先生、そのクラス、その教科、その授業の中で、
「その先生の授業観やICTについての考え方、嗜好」が表れているかもしれない場面についてその理由を訊く。
「その先生の授業観やICTについての考え方、嗜好」が表れているかもしれない場面の
選定ポイントとしては以下のようなことがある。
・教科書とは違うことをやっっている
・学習順序を入れ替えている
・標準よりも時間をかけている
・学習課題や発問で何かを繰り返したり強調している
・今まで見た授業と内容や活動、流れ、まとめ方が違う
・放置しているように見える
・先生の意図通りにうまくいっていなかった場面がある
・もっと良さそうなICTの使い方がありそう
・児童生徒の活動で先生が気づいていないかもしれない意外なことがあった

長くなってしまったので今回はここまでにするが、
まだまだ書けそうであるので外化していこうと思う。
ここまで書いてみて、自分の感覚に流されすぎて
観察した行動データをもとに質問できていない時があるので
もっと自分がどういう行動について聞きたいのかを相手に支える必要があると感じた。
また、その授業で起きた特異なことに注意が向きがちなので
集団に共通すること(そのためにはその先生やクラスや学校がどんな集団と言えるのかをリサーチする必要がある?)を見つけることを意識したい。

グループワーク

進んでいるようでぐるぐる回っている時間だった。
歩いてはいるのだが、ゴールに対して現在地がどのあたりなのかわからない状態で
「これってそもそもどういうことだっけ?」が多発する。
作りながら壊しながら進むって難しい。
昔少しだけデッサンを習っていたが、その時に
「どこまで描いたらいいのかわからないんです」と言ったら
「進んでいるか進んでないかは自分でわかるでしょ」と言われて
それもわからなかった私としては迷宮入りしたことを思い出した。
今回はチームで進めるので、何のために何をしようとしているのか
今うまくいっているのかいないのか、確認しながら進めたいと思う。
そして最後に浅野先生に質問できたことがよかった。
最後まで聞いて調べて質問に値する内容なのかを考えたいと思って
タイミングを逃しがちなので、質問の質は別としてそれだけは良かったと思う。

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