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食べ物に感謝を

現在の日本は飽食の時代を迎えているので、
「モノを粗末にしてはいけない」、「もったいない」という教えは、
あまり聞かなくなってきましたが、皆さんには今一度、
食事の尊さを思い出していただきたいのです。

昔の日本では、魚の骨でも油で揚げて骨せんべいにして
バリバリと食べていました。
これは、モノを粗末にしてはいけないという感謝の心があったからで、
決してケチだから捨てないという訳ではありません。

現代の栄養学は、肉・魚・野菜などの成分を分析して、
「肉は脂肪が多いです」とか、
「魚にはビタミンや食物繊維が少ないですよ」などの理屈だけで、
栄養が偏ったら大変だと言います。
しかし、食べ物の働きは栄養学の知識だけに留まらないのです。

ほとんどの食材は、台所に運ばれてくる前には生命がありました。
食事というのは人間の命を明日に繋げていく行為ですから、
好きなもの、美味しいものだけを食べれば良いというのではなく、
健康に繋がる食事を心掛けなければなりません。
選んだものが栄養になり、血液になり、細胞になるので、
明日も健康で過ごせるのです。

ですから、食事の前の「いただきます」は、今から食べますという
挨拶ではなく、『あなたの命を 私の命に させていただきます』
ということです。
あなたが生きている裏では失われている命がありますので、
食事は残さず食べなければいけません。


そして、カスとなって出てきますが、感謝の心でトイレ掃除を
行いましょう。
トイレの神様ではないですが、トイレ掃除をすると
運気が上がるというのはよく聞く話ですから、トイレの神様は
本当に居るのかもしれません・・・・




環境分野で初のノーベル平和賞を受賞した、ケニア副環境相
ワンガリ・マータイさんが国連本部で
「世界的に『もったいない』キャンペーンを展開したい」
演説したのは有名です。
世界規模で環境問題が叫ばれる中で、ワンガリ・マータイさんは
日本語の「もったいない」が物を大切にするといった
あたりまえのことに気付くための一番ぴったりな言葉で、
他の国にはない言葉であると語っています。

仏教に「小欲知足」という教えがあります。
少し足らなくても満足し、感謝することを知りなさいという教えです。
欲求を満たすためだけに食事をしている人は、
食べ物を大切にするどころか、いつになっても本当に満足することは
できないんだニャ ฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)

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