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【連載小説】絵具の匂い(全12話)創作大賞2023応募中

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ある日本人の男が、最初は放浪旅行のようなつもりで訪れた国にひょんな事から住み着くことになり、様々な心温かい人達や一癖あるけど憎めない人達と出会い、時に驚き、時に喜び、そして時に少… もっと読む
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#エッセイ

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絵具の匂い【第2話】多民族社会 彼女は俺に絵は好きかと聞いた。 俺のような素人が美大生に向…

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絵具の匂い 【第8話】イタリアン大豪邸の小さな車 中古車を探すにあたって、俺はまずこの『黒…

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絵具の匂い 【第9話】砂漠の向こうに母をたずねて一千里 小さいながらも車のある生活は思った以上に快適だった。トラムに乗って行っていた週末の市場への買い出しにも車で行けるようになったのだ。遠い昔、プラムが主食だった頃に比べるとなんという出世だろうか。アレはもしかしたら悪い夢だったのかもしれない。 セシリアのデカいキャンバスやイーゼルを学校まで運んでやることもできるようになったし、必要に応じて空港や仕事先にも車で行き来できるようになったので一気に生活の効率が良くなった。 禁断

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