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日記_240314


18:58


私のいるところは建物が少ないので空が広く見える 夕日をよく見るようになった 地平の燃べる橙と天の黙する紺の縁 少しく桜色に滲む帯があって、その部分がとてもきれいだと思う
私の方位が私から定まることなんて無い 常に他者の磁力に惹起/離反されて動いている 動かされる 方位・私はその運動の痕跡を振り向く以前には判明にならない
〈結ぼれ〉、Lacanに触れてから読むか否か悩んだが後者にした 漠としても、誰でもない私なりの瑞々しき肉を取り出すべきだと思った 緻密に硬化した思想をインストールして傀儡のごとく詩を撫ぜるのは、勿体ないことだと思う


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やくしまるえつこ 『少年よ我に帰れ』

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