LGBTと偏見と
昨日、ちょっとあることでイラッとしてしまいまして、今日もそのことで心にモヤモヤを抱えているので、頭を冷静にする目的で、今思うことを残しておこうと思う。
イラッとした原因は下記の岩永直子さんのtweetで紹介された政治家の発言について。
この杉田水脈さんという政治家の発言は、週刊誌の記事にも記載されておりまして、ほぼ同じようなことが書いております。
まあ、すんごいイラッとしました。
何に一番イラッとしたのかと言いますと、「LGBTは子孫を残すことができない=生産性がない」というところです。
これはもうそのまんま「子孫を残すことができない人=生産性がない人」と定義しているわけですよね。
「昭和かよ!」
を通りこして
「江戸時代かよ!」
ですよ。
ほんまに。
この杉田水脈さんの主義主張によると、子孫を残すことができない人は皆、生産性がない人なわけですから、LGBTのみにとどまらず、他にも色んな属性の人たちが「生産性がない」ということになるわけです。
また、この方は雑誌記事でもう一つ変な主張をしています。
「LGBとTをわけて考えるべき」だというわけです。
「T(トランスジェンダー)」は障害だから支援するべきだというんですね。
「LGB」はただの性的趣向だから支援の必要はない。
それどころか、「LGBはアブノーマルな性癖なので、できれば矯正した方が良い」という考えのようです。
偏見が凄いな、オイ。
ちなみに、普通に考えたらわかる話なんですがトランスジェンダーの人を救済する選択肢として「性別適合手術」というのがあるんですよね。
これ、基本的に「生殖能力を失う」ことになるわけですが、どう考えてはるんですかねえ?
たぶん、「生殖能力を失うのは非生産的だからダメだ!」とか言うんでしょうね。
じゃないと矛盾しますもんね。
こんな思考回路でよく「トランスジェンダーは支援するべき」とか言えたもんですね。
みごとな詭弁ですね。
あとね、「生殖能力を失う」のは別に「性別適合手術」だけちゃいますからね。
病気、事故、加齢、色んな理由で生殖能力を失うパターンだってあるわけで、そういう人々も皆ひっくるめて、杉田水脈さんは「生産性がない人」と言ってるわけですよ。
「いや、そんなつもりないんです。」
と言われたって、現実問題としてそう言ってるのと同じですからねえ。
あと、この人の主義主張によると、「子孫を残すことができる人」であれば「生産性がある人」なわけなので、たぶん強姦魔とかも「生産性がある人」認定されるんでしょうね。
生産性ってなんなんだろう?・・・と小一時間。
念のために「生産性」の意味について調べてみました。
経済学上の言葉で、「資源から付加価値を産み出す際の効率の程度」のことらしいです。
LGBTかどうかと生産性は関係あらへん。
日本の代議士さんなら、もうちょっと日本語勉強しましょうね。
最後に個人的にこの問題に関して思うこと。
「優先順位の低いLGBT支援に税金を投入するのはおかしい」
という意見に対する私の感想。
そもそも税金かけて支援をせなあかんような偏った価値観に支配された現状がおかしいんちゃいますの?
必要なことはさっさとやればよろしい。
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