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なぜ私は教師に なりたい/なった のか。

 「なぜ教師になりたいのですか。」
と初めて問われたのは中学3年生、高校入試前の面接練習だった。

 相手は強面の主幹教諭、高校志望の理由に教師になりたいことを挙げたことがきっかけで問われた。当時の自分が何と答えたか忘れたが、主幹教諭から「本当に教師になる気はあるのか?」というようなことを言われた(もっと厳しい言い方だったかもしれない)。高校受験の面接練習で、そこまで言うか…?と当時の自分が思ったことはよく覚えている。

 少し苦い思い出だけれど、あの一言はとてもありがたかったものだと感じた。高校入試の面接準備が不十分だったこと、そして、教師という職業に対する理解、教師になる覚悟が足りていなかったことに気づかせてくれていた。これこそ、教師による愛なのだと思う。

 教師以外にも、地図会社勤務、法律関係(行政書士)や花屋、警察官など、様々な職業に興味を持った。紆余曲折したが、やはり教師になることを選んだ。

 私はなぜ教師になったのだろうか。答えは自分の胸の中にあるが、まだ未完成。


 あのときの主幹教諭は今は退職されているし、これを覚えているのは私だけだろうけど、もしお会いできたら胸を張ってあの問いに答えられるような生き方、働き方をしたい。(とか言っているけど、これまで失敗や恥ずかしいこと、自分を見失うようなことをたくさんしてしまっているのも事実…。)

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