2021年のこれまでとこれからの活動に関して

はじめに

こんにちは。ENTERFORCE.36 PUBG部門所属のamonotです。
いつもENTER FORCE.36を応援していただきありがとうございます。実は今回、PCS5への出場が決まればやろうと決めていたことがあり、無事出場することが決まったため、今年を振り返りながらそれに触れたいと思います。
2021年は、1月から3月に行われたPGI.S(世界大会)から始まり、様々な国際大会を韓国人のチームメイトやコーチとともに経験してきました。彼らとプレイし、様々な知識や経験を吸収すればするほど、この知識をもっと早く知ることができていればという思いが強くなりました。そこで、いま私が得たPUBGに関する知識や、海外のトッププレイヤーと触れあったことにより自分に起きた競技に対する姿勢の変化を他のチームの方や観戦してくださっている方々に共有し、国内のチームのレベルアップのための手助けをしたいと考えています。この記事では、2021年に、世界トップクラスの韓国人のプレイヤーやコーチと関わって自分に起きた変化を中心に、これからやろうとしていることについてもう少し詳細に書きたいと思います。

2021年に自分に起きた変化

2021年では、主に2つのタイミングで自分の意識に変化が起きました。1つはコーチのGikenが加入したこと、もう一つは韓国のIndigoとStarlordが加入したことです。一般的にコーチが入ることにより、戦術の幅が広がったり、練習時間が固定化されたり、答えが出にくい試合のフィードバックでもすぐ答えがわかったりなど様々なメリットがあります。が、私が今まで持っていた、PUBGの競技に対する意識を最も変えさせられた要因は、コーチやチームメイトの競技に対するストイックさでした。ストイックさを感じる部分は数多くあるのですが、特に驚かされた出来事が2つありました。
1つは、コーチのスクリムや試合の分析時間の時間のかけ方と密度の濃さです。コーチは、その日のスクリムの反省点をその日にフィードバックするのは当たり前で、それだけではなく、翌日により詳しい反省点への改善方法や判断基準、ルートの取り方を教えてくれます。コーチが加入して間もない際、当時の練習メニューは昼と夜のスクリムを終えた後に2,3時間チームでランクをして、そのあと個人練習や自由時間といったスケジュールでした。私が朝の5時くらいまで個人練習をしていたときに、ふと見るとコーチがディスコードのサーバーに接続して分析をし続けており、そのストイックさには驚かされたことが強く印象に残っています。
もうひとつは、メンバー個人での研究への力の入れ方です。これはStarlordとIndigoが加入してからの話です。だいたいみんなは午前3時から、遅くても5時くらいまでには個人練習は終わるのですが、Starlordだけは朝の6時くらいまでゲームをプレイしていました。翌日起きた時にディスコードを見ると、ただその時間までPUBGをプレーしていたわけではなく、マイナーなポジションの地形と車の止め方や守り方のイラスト付きスクリーンショットを数十枚もまとめる研究をしていました。コーチでもアナリストでもないのにもかかわらず、勝つために自ら研究をしている姿には感動しました。私も今までそういったことをしてきたのですが、圧倒的な違いは、誰もが使っている地形や国際大会で使われたことがある地形を研究することではなく(もちろんこれも重要)、誰も使っていない地形を発見し、使い方までも模索するといったところでした。今まで見たことがある地形でも私は使えないと思っていた地形が、入るタイミングと車の止め方で使える地形に変化したときは理解度の差を見せつけられた気がしました。
コーチが加入してから約8か月ほど経過しますが、チームメイトやコーチ、アナリストのストイックな姿を見るたびに自分も頑張らないといけない気持ちやプロとしての自覚が強くなり、より一層勝ちたいと思うようになりました。それと同時にPUBGの競技シーンをより盛り上げたいという気持ちも強くなり、そのために自分ができることは何かと考えたところ、知識と姿勢の共有だという結論に至りました。

これからの活動について

これらを踏まえて今、私がやりたいことや考えていることは、私が大会の試合中に考えていることや実践していることを解説・コーチングのような形で動画にまとめてYoutubeにアップし、日本のチームに共有することです。これは自分たちの経験に重ね合わせてもいえることなのですが、チームを強くし、日本の競技シーンを発展させるためには、戦術的な部分を教えられるコーチが各チームに不可欠です。とはいえ、プロチームからアマチュアチームまで、全チームがコーチを迎え入れるのは、様々な理由から現実的に不可能だと思います。ですので、専属コーチという形は難しいですが、動画にして共有することで、できるだけ多くの人に効率的に知識の共有ができるのではないかと思い、これからは定期的にYouTubeへの動画投稿をしていこうと考えました。詳しい動画の内容は、マップ視点や個人視点を使った全チームの動きの解説や報告の仕方、ムーブの考え方など、基本的なことから応用的なものまでを含めたものにしようかなと考えています。もちろん一つの動画にすべてをつめこむことは不可能なので、何本かにわけて出します。また、国際大会よりも国内大会のマップ視点や個人視点で解説をしたほうがより効果があると思うので、希望があればゆくゆくはそういった動画も出したいと思います。

終わりに

選手と並行しての活動になるので、大会期間中は頻繁に更新することは難しいですが、できるだけより多くの情報を発信し、これまでに自分が得た知識を極力共有できるようにできるように努力します。まずは1つ目の動画をPCS5前には出したいと考えています。1つ目はムーブに着目し、海外チームや自分たちが「どのタイミングで」「何を考えながら」ムーブや行動をしているかを、自分たちが出場したPCS4の試合をピックアップして解説します。良ければ参考にしてください。

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