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あの定食について考える

先日、散歩がてら久々に近所のターミナル駅まで歩いた。

昼食を食べ損ねたまま歩き疲れた私は、
16時という変な時間だったが、まだランチタイム中だという定食屋に吸い込まれた。

メニューには、

生姜焼き定食、唐揚げ定食、焼き魚定食、若鶏と野菜の黒酢あん定食・・・
あともう一つ、なんだったか。

一通り目を通したのち、私は「若鶏と野菜の黒酢あん定食」に決めた。

有名定食チェーン、「大戸屋」にて私が好んでよく頼むあの定食に似ていたからである。

揚げた肉や魚を野菜と共に炒め、黒酢を使用した、いわゆる「甘酢あん」を絡めたおかずがメインの定食だ。


黒酢あん定食・・・

常日頃、庶民的な外食から世の中の食事情を考察している私の肌感覚的に、
昨今、「黒酢あん定食」は定食のメニューとして本当によく目にするようになったと思う。

タピオカみたいに一大ブームがあったわけではないのだが、
しれっと増えた、そんな感じだ。

ちょっと小汚い(失礼)定食屋のメニューにも、ド定番定食と並んで「黒酢あん定食」。
最近できたような定食カフェでも、おしゃれな器の「黒酢あん定食」。
さらに、もっと幅広いメニュー展開をみせるファミリーレストランにおいても、和食のページに「黒酢あん定食」。
そういえば、以前働いていた飲食店の賄いにも何度か登場していた。

黒酢あん定食」は、日本の食シーンにおいて市民権を得たと言って良いのではないだろうか。

そして、昔からある定番メニューだけの、ある意味マンネリ化した定食ラインナップに、
新たな風を吹かせてくれたのではないだろうか。


各店舗がこうして「黒酢あん定食」をメニューに仲間入りさせるのは、もちろんそれで人気があるからだろう。

現に、例の大戸屋のメニューでも開いてすぐのページに大きく代表人気メニューとして載っている。

それならば、
根強い人気のお局定番メニュー達に負けず、「新たな定番」となった「黒酢あん定食」の人気の理由に、
何か飲食店のメニュー考案に役立つポイントがあるのではないだろうか。

次回、あらためて
「黒酢あん定食」の台頭から考える人気メニュー考察
を書こうと思う。
ご興味あればぜひ。

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