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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3 

大好きなシリーズの終わりを見届けてきた。笑って泣けて、また笑って。情緒が大変忙しい。1作目を見て彼らにハマり、アイアンマンもキャプテン・アメリカも観てないのに、ガーディアンズが出るから、という理由でインフィニティ・ウォーを公開初日の初回に観に行き、大変なショックを受けて帰ってきたのも良い思い出。

(以下ネタバレあり)




今作でまず思ったのは、「ロケット~~」である。1作目であの姿は生まれつきではないと匂わされてはいたけれど、過酷な生い立ちに胸が痛くなる。と同時に、そんなロケットにとってサノスの指パッチンはどれだけの衝撃だったのか、と改めて思わされた。目の前でなすすべなく大切な人を失う体験を繰り返させるなんて、脚本家ひどい。(まあ、違う人なので仕方ないけど…)

ロケットって鉄腕アトムであり、仮面ライダーでもある。ロケットは1作目で仲間と出会い、2作目でひねくれずに仲間と向き合うようになり、3作目で過去を清算して新たな家族を得る。シリーズの主役はピーター・クイルだけれど、ライラの言う「これはあなたの物語」の言葉通り、確かにこれはロケットの物語でもあった。

そのライラをはじめ、ティーファ・フロアとの友情の描写は行く末が予想できるだけに見ているのがつらかった。異形の4人で大空をどこまでも行く、そんな物語も見てみたいではないか。途中でグルートを加え、みんなでガーディアンズに加わるのだ。そんな夢を一瞬見てしまう。

だからこそ、ロケットがガーディアンズの皆に愛されていることが嬉しくてたまらない。何のためらいもなく、パスコードを奪いに行く決断をするピーター、それに疑問を持たないメンバーたち。この、無謀な冒険に飛び込むのがガーディアンズ・オブ・ギャラクシー!と胸が躍る。ロケットの無事を知ったときのネビュラの表情、それを見つめるマンティスも良かった。

ロケットとの記憶を持たないガモーラでさえ、最後はその勢いに巻き込まれてしまう。ラヴェジャーズで、彼女は彼女の仲間を作っていたから、仲間を思う気持ちに共感したのだろう。ガーディアンズのメンバーと馴染むのには時間がかかっていたようなのに、エンディングではすっかりラヴェジャーズに溶け込んでいる。実はそちらの方が水があっていたのかも…。

ガモーラを含めて全員が揃った時はテンションが上がる。この息の合っていないようでどこか通じているアクション、これが見たかった!ロケットの願い(こんなに真剣にピーターにお願いするのは初めてなのでは?)を聞いて動物たちを連れて走ってくるのもいい。

またみんなで旅ができるのでは、と期待したけれど、選んだのはそれぞれの道。ガモーラは自分の仲間たちのところへ。他のメンバーもそれぞれ自分の選んだ道へ。寂しいけれど、どこにいてもガーディアンズが家族だ、という確信が持てるからこその旅立ち、そんな感じだった。ピーターは地球の家族へ。(あのエンドクレジットの会話の意味は何かあるのだろうか…)

映画としては最後で寂しいけれど、1人だったガーディアンズたちが、ノーウェアで笑って、踊って、親しい人が増えて、そんな姿が見られて良かった。新生ガーディアンズの冒険は観られないのかな?賢くなったアダムも見てみたい気もするけれど。


鑑賞日:5/4 

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