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モノ_3

言われるがままに森に入った。

彼女を森に誘った少女の姿は影も形も無くなった。

木の陰にでも隠れられたらもう探しようがない。

「どうしたものかしら、何もわからない中でこんな森に放置されても困るわね…。」

途方に暮れたように空を見上げるも、そこにあるのは黒と白だけ。

「なんだか見られてる気がするし、嫌になっちゃうわ…。」

そんなことを呟きつつも足取りに気にした色はなく、淡々とした足取りで森の奥へと足を進める。



**********前回**********

**********最初**********


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