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友達と電話した。

昨晩、私は友達と電話をした。
その友達は、明後日から海外に留学兼仕事に行く。
最低2年間。そのあとは仕事次第だから、帰ってこないかもしれない。


その友達と出会ったのは、新卒で入社した会社で、
同じタイミングで入社した、いわゆる同期。
友達は2年くらい前に転職しているので元同期。

新卒の時、同期全員が東京で半年間の研修があったから、
半年間は一緒に過ごすことも多かった。
だけど、私とその友達は、ずっーーと一緒にいるような「超仲良し」ではなかった。
同期みんながいる飲み会にいる。
他の友達と一緒に4人でダーツをしに行く。くらい。


仲良くなり始めたのは、
東京研修が終わって、それぞれの地元に帰ってからだった。
私は大阪。友達は福岡。

仲良くなったと言っても、
お互いのインスタのストーリーに反応したり、
半年に1回くらいLINEで「元気?最近どう?」と何往復かの会話のラリーをしたり、たまーーに近況報告の電話したり。
リアルでは1年半に1回会えればいい方。
それでも、他の同期にはないコミュニケーションだった。
多くは疎遠になってしまっているが、3本指に入るくらいには仲良くしていた。
なぜ連絡を取るようになったのか、過去のことはあまり覚えていない。
ただ1つお互いがお互いをとても大切な友達だと思っていたことは、
再会した時に話をした。

当時は、頻繁に連絡をとっていたわけでもないけど、
なぜかいつも、私が落ち込んでいる時とか、辛い時に連絡をくれていた。
監視カメラで覗かれているのかと思うくらいに連絡のタイミングがよかった。


そんな感じで数年が経ち、友達が海外に行くことが決まったとき、
「最後にあみには会いたい」と言ってくれた。
その時友達は関東で働いていた。
私も久々に会いたかったので、東京まで会いに行った。

久々に会うと、すごく大人になっていた。考え方も、別人のようだった。
こんなことを言うと、
万が一この記事を見ている(たぶんいない)私のリア友は気分を害すかもしれないが、
身近な友達でここまで自分と向き合って、
自分のために挑戦しているかっこいい人はほぼいない。
話をしていてとても楽しかったし、自分自身にとても刺激になった。
留学に行くことを決めた背景とか、これまで会っていない間のいろんなことを話していると、夜な夜なお酒が進んだ。


それからと言うものの、
お互いもっと早くから仲良くしてレバ。5年前にこうだっタラ。と
タラレバを口にしたり、
お互いのこれからやりたいことや不安、今がんばっていることを話しながら、



本当に心から思った。



なんでもうすぐ会えなくなるのに、今こんなに仲良くなるんだ!!
タイミング悪い! と。


東京で会ってから、これまでにないくらいずっと連絡をとっていた。
久々に会えて嬉しかったのか、同期でいた新卒の頃を思い返すかのように
毎日LINEしたり電話したり。とても楽しかった。
お互いがお互いを尊敬できる関係って刺激でもあり、
本当にこの人と友達になれてよかった。と心から思った。



そんな友達と昨日電話をした。

明後日留学に行くから、
日本で同じ時間を過ごしている間の最後の電話だった。


最後くらいは笑って電話したかった。
しかし昨日、私にはとても辛いことがあった。
仕事で、理不尽なことを言われ、ムカつきと悲しさが混在し、涙が止まらなかった。
友達と電話するまでには落ち着かせたが、
電話をして、話を聞いてくれた時、思わず涙が溢れてしまった。
一生に最後ではないのはわかっているが、同じ時間帯で最後の電話で、
笑って終わりたかったのが本当に友達に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

海外に行く不安がたくさんある中で、
話を聞いてくれる友達の優しさに私は電話を切った後も涙が止まらなかった。
昔から何かあったら話を聞いてくれる友達。
でも、友達も一人で抱えがち、考えすぎる人だったのを、
この数ヶ月でよく知った。もっと早く知れていたら。とも思った。


「今度は、私が聞く番やから、いつでも連絡してきてね。」
それだけ友達に伝えて、昨夜電話を終えた。




歳を取れば友達は少なくなる。

そんなことを聞いたことがある気がする。
私はおそらく逆。
歳を取ればとるほど、仲良くなる友達がいる。
歳を取ればとるほど、大好きと思える友達が増えている気がする。
それだけ人間関係の整理がついてきているのかもしれない。

海外に行くだけで死ぬわけじゃない。
本記事を読んでくれている人は、「大袈裟じゃない?」と思う人もいるかもしれない。
私からするとそれくらい大好きで尊敬できる友達なんだ。


友達の新たな挑戦を精一杯応援する。
心から大好きな友達よ。これからお互い頑張ろうね。
そしてまた会おう。

国境は超えても、越えられない壁はない✌️


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