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AMNグループCTOが語る、ソリューションの未来とこれからの組織に必要なこと 【後編:働き方編】

前回に引き続き、アジャイルメディア・ネットワーク(以下 AMN)の代表取締役社長である荒木さん(2020年11月当時は取締役CTO)と、2019年にグループ入りしたクリエジャパン(以下 クリエ)のCTOである中沢さんの二人に話を聞きました。
*前編【事業編】はこちらから

後編は【働き方編】として、コロナ禍においての働き方の変化、技術部社員のキャリアパスや、チーム運営などについて語ってもらいます。
将来的にAMNグループのエンジニアチームは、どのような変化を遂げるのでしょうか?

■アジャイルメディア・ネットワーク株式会社
『世界中の“好き”を加速する』をビジョンに、ファンと企業/ブランドの会話やコミュニケーションを支援する事業を展開しています。製品/サービスのマーケティング活動をファンと共に推進する「アンバサダープログラム®」や、リテールマーケティング基盤「CATAPULT(カタパルト)」、パーソナライズド動画生成の特許テクノロジー「PRISM」、D2C/SMBサクセスを支援する「DIGITAL PANDA」事業を日本及び海外で展開しています。
URL: https://agilemedia.jp/
■株式会社クリエ・ジャパン
アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の子会社である株式会社クリエ・ジャパンは、顧客一人ひとりのデータに合わせて動画を最適化できるパーソナライズド動画ソリューション「PRISM」(特許取得技術)により、動画を活用したOne to Oneマーケティングの実現など、企業の顧客コミュニケーションを支援しています。
URL: https://crea-japan.com/


新型コロナウィルスの影響による働き方の変化

荒木:もともと技術部ではコロナ前から試験的に導入していましたが、リモート勤務には良い面・悪い面どっちもあると思いますね。
経験があって一人で仕事ができる人には、ストレスもなく時間も有効に使えて、生産性も高まる効果がある一方で、経験の少ない人にとってはデメリットになる面もあると思います。例えば、何か行き詰ったときに、すぐ訊ける人が身近にいないために、ずっとわからないままになる、ネットで調べて本来の手順でない、かなり特異なやり方をしてしまう、といったことが起こり得てしまいます。

ただ働く側の立場で考えると、やっぱり自宅やリラックスできる場所で仕事をしたい、という“自由な働き方”を求める動きは増えてくるのではないでしょうか。そうなると求職者はリモート勤務を認めている会社を優先的に選ぶと思うので、今後もそのような勤務体制を進めていくことが必要だと考えています。

―クリエに関して影響はありましたか?

中沢:もともと人数が少ないので、あまり影響はなかったという印象です。リモート勤務に関して言えば、私を含めて自宅で仕事できるので、やっぱり通勤のストレスがなく非常にいいと思います。ただ、作業する分には黙々とやればいいんですけど、R&Dやディスカッションしたい時には困りますよね。なので、クリエ社内は一応いつでもコールOKということにしていて、事前にメッセージで確認を取った上で電話したりしています。そのようなコミュニケーションの取り方の変化はありました。 

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 株式会社クリエ・ジャパン CTO 中沢 宏
 2014年にクリエ・ジャパンに入社。
 CTOとして、特許技術である同社のパーソナライズド動画生成エンジ 
 ン『PRISM』の開発・運用保守を一手に引き受けている。


―コロナによって、働き方以外で何か影響は受けましたか?

荒木:やはりコミュニケーションの量が減ってしまいましたね。ちょっとした質問や雑談もないですし、部のみんなでの週1ランチもできなくなって、関係性が希薄になってしまうのではないかと懸念しました。
それに対しては、会社で使っているzoomやチャットワークだけでなく、slackやdiscordなどいろいろなツールをメンバー間で使い、コミュニケーションを活発に取るよう工夫しています。特にdiscordは常にオンラインになっていて簡単に話しかけることができるので、よく活用しています。

中沢:discordでwebカメラもつないで1台動きっぱなしにして、オフィスをずっと映しておくとかやりますか?音質・参加人数・チャンネル分け機能とか含めて圧倒的に使いやすいですもんね。

荒木:島根のサテライトオフィスや大阪オフィスと、本社を繋げておこうという意見はありますよね。全社的に使ってみても面白いかもしれないですね。

■今後のエンジニアのキャリアプラン

荒木:エンジニアの目標となるべきポジションを、きちんと整理して確立する必要があると思っています。エキスパート型の人と将来マネジメントをやりたいという人、主に二つの方向性があると思うので、選択肢をきちんと用意してあげて、本人の意向に沿ったキャリアパスを作り上げられるよう、社内の関係部署と連携して、体制を整えていきたいと考えています。

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アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 CTO 荒木 哲也
2018年にAMNへ入社。
豊富な技術開発の経験を活かしCTOとしてAMNのサービスの開発・保守、
技術戦略の策定、技術部のマネジメント、エンジニア採用などを行う。
2022年 同社代表取締役就任。

将来的なエンジニアチームの姿

中沢:映像とか動画圧縮に対する知識がある方は、いっぽうでwebのことはあまり分からない、ということが多い印象を持っています。でも、例えばそこで人材の交流などをすることによって違う体験の知識が得られたり、ナレッジが交換できたりすると面白いのではないかと考えています。

荒木:同じことをずっと何年もやるわけではなく、本人がやりたいと思うのであれば、ローテーションでやってみてもいいかもしれないですね。

中沢:いま、生活の中で動画に触れない日は、ほぼないですし、これからは間違いなくどんどん増えていくと思います。動画をサーバー側で作ってユーザー側に届ける仕組みは、これから絶対に発展していくと確信しています。
でも、実はこの分野はまだプレイヤーが少ない。今なら世界のトップも狙えるかもしれないのに、それに対して明らかにエンジニアのパワーが不足している状況なのです。
新しくR&Dをするにしても、色々な専門分野のエンジニアが必要だと感じていて、例えばゲーム開発の経験、映像のシステムの経験、動画チップの圧縮の設定経験などなど、そういう方々を幅広く増やしていきたいです。今はいかに現システムを運用するかという受け身な体制になっているので、さらに進んでR&Dに対して強い組織作りができたらいいなと思っています。

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■AMNエンジニアチームの進化、目指すところは

荒木:私が入社する前のエンジニアが2人しかいなかった頃と比べると、現在はだいぶ増えて7人、うち4人が外国出身者なんですね。今後このような多様性のある組織というのが世の中でも当たり前になっていくのではないかと思います。また、1人はカナダで仕事している状況なので、場所・時差に関係なくプロジェクトにコミットできるようなチームにしていきたいですね。

―現在の技術部チームの1番の強みとはどういったところだと感じていますか?

荒木:いろんなタイプの人が在職しているので、人によって開発のやり方にも違いがあります。それだけに、みんなで意見をぶつけ合うことも少なくないのですが、日々開発をしていく上での改善点は、そういう場でこそ出てくるのですよね。今回はここがよくなかったので、次からはこうしましょう、みたいな。
いい組織を作っていく上では生産的な意見交換は必要ですし、そういう意味では色々なタイプの社員がいるチームのほうが、進化の速度も速いのかなと思います。

―中沢さんはどうですか?

中沢:グループ内の1つの組織のCTOというのは初めての経験なので、まだまだ手探りですが、テストや管理の方法といったものはチーム間の障壁になりやすいので標準化を進めたいと思っています。やり方やツールを共通化していけば、グループ内でエンジニアのリソースを共有できると思うので、それに向かって奮闘中です。 


入社希望者に向けてのメッセージ

荒木:少人数なので、1人1人が幅広い部分に関われますし、割と上流の部分にも最初から関与できるので、やりがいはあると思います。AP (Ambassador Platform:アンバサダープラットフォーム、AMNの基幹システム)、DP(DIGITAL PANDA:デジタルパンダ、グループ会社popteamの基幹システム https://digi-panda.com/ )はどちらもAMN独自のやり方で開発しているし、開発手法や開発言語、フレームワークなども最新のものをどんどん取り入れるようにしてやっています。そういった意味で、いろいろチャレンジする場としては凄くいいと思います。

中沢:特許テクノロジーを保有するPRISM(プリズム、クリエの基幹システム)は、かなりブルーオーシャンなことをやっているので、“今までにない仕組み”“世の中を変えられるかもしれない”といったところに魅力を感じられる方はぜひご入社いただきたいです。あと、経験者の方でソシャゲ業界はもう卒業だな、と思っているゲームエンジニアの方はぜひ。(笑)

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