私は、◯◯◯のヴァイオリニストで在りたい 11 ~ 自己の価値を説明しよう2
タイトル写真はグッと地球便でも使われた写真でした^^
1日あけての更新ですが、前回の続き。前の分がまだという方は、こちら↓
ありきたりな演奏家あるあるの自己紹介しかできなかった私が、イベントに参加をされていた皆さんの各自己紹介をよく聞くことにより、気づかされた、共通点とは。その方達がきっちり表現できていたこと。
それは、「自身が持っているさまざまな価値」
私はこんな価値を提供することができるということをしっかりと表現されている自己紹介は、印象がとてもよかったことを思い返します。
前回の私の、自己紹介慣れしていなかった時の文面はこんな感じでした。
「はじめまして、ヴァイオリニストの横山亜美です。幼い頃から音楽家の両親の手ほどきを受けてヴァイオリンを習い、音楽教育は高校まで家庭内だけで受け、高校卒業半年後にイタリアに渡り、2013年に日本に帰って来ました。現在デビューリサイタルに向けて準備をしているところですが、日々練習を頑張っています。」
とりあえずヴァイオリンやってることくらいしか伝わらない内容でした。
では、その当時の私の状態を前提にした上で、私という音楽家の紹介を、対価をいただくことでこんな価値を提供できます、というそれらを盛り込んだ上での、「自己紹介・改」がこちら。
「はじめまして、喋るヴァイオリニストことヴァイオリニストの横山亜美です。
私は幼い頃からヴァイオリン一家に育ちまして、バリバリのサラブレッドなんて言われてしまうこともあるのですが、実のところおしゃべりも大好きでして。18から足掛け5年、イタリア クレモナ留学を経ているのですが、もしかするとそれでさらに口が回るようになってしまったのかもしれません。
コンサートでは音楽好きが出過ぎてしまい、つい解説に夢中になって演奏半分トーク半分になってしまうほど、ゆえにいつの日からか喋るヴァイオリニストと言われてしまうようになってました。
ピンでしっかりした演奏ももちろんできます、けれど持ち前のべしゃりも使いまして、クラシック音楽初心者や音楽に関わったことのない方に、気軽に楽しく音楽の時間を体験していただけるような、そんなカジュアルでアットホームな演奏活動も行なっています。
私の現在の目標はデビューリサイタルにたくさんの方に来ていただくこと。そして夢は、クラシック音楽ファンのさらなる拡大、その導入の役割を果たせるようなそんな音楽家になっていくことです!」
いかがでしょうか。
自己紹介・改、だいぶ印象違いませんか?
もちろん、音楽家目線なら、「え、、、これ、どうなん?」となるやもしれません。
けれど、この内容のポイントはまず一つ目、誰に向けた自己紹介なのか、なんですね
今回の内容はあくまでも「クラシック音楽に関わったことのない一般の方向け」というのがポイントになるわけです。
「はじめまして、喋るヴァイオリニストことヴァイオリニストの横山亜美です。」とあえて、音楽を全面に出していないこの冒頭も、それを狙ったことです。あと意外性ですね。
そして2つ目のポイントが、自身の経歴をなるべく噛み砕いて伝えること。一般の方に、ひたすらどこそこのマスターコースでどうたらこうたら、師事して来た先生はどうたらこうたら、なんてのはひとまず一般の方は全く興味がありません。笑 たとえば海外で学んだのなら、その地で体験して来たことに興味を持たれることが多いでしょう。
「18から足掛け5年、イタリア クレモナ留学を経ているのですが、もしかするとそれでさらに口が回るようになってしまったのかもしれません。」ここでしれっとヨーロッパで学んで来たことを伝えてはいるものの、それ以上のことを伝えていないのも上記の理由からです。事細かに自身の経歴を知ってもらうのは、その人自身(音楽家自身)に興味を持たれてからの話でいいわけですね。
そして、次。これ意外と重要。
音楽をしている人間からすると、つい音楽の話ばかりになってしまいがちでしょうが、一般の方はまずそこにハードルを感じる可能性が高い。さらに専門用語が登場してくると最悪です。笑 これが実は3つ目のポイント。
「ピンでしっかりした演奏ももちろんできます」と書いているところ。音楽家なら「無伴奏」という言葉を使ってしまうところですが、これも一般の方が聞くとまず「ワッツ(What)??」となってしまうようです。私たちからすれば、何の問題もないワード、それが実は一般の方からすればハードルを感じるキッカケになり得るようなんです。ですから、あえて「ピン」と紹介をしていました。
そして、最後になりますが。
4つ目のポイント「私は、現在、将来、あなたにどんな価値を提供できるかどうか」これの表現です。
実は上記の自己紹介の半分以上はその分野に入る内容ですね^^
改めて見てみましょう。太字に書いたところにご注目。
「コンサートでは音楽好きが出過ぎてしまい、つい解説に夢中になって演奏半分トーク半分になってしまうほど、ゆえにいつの日からか喋るヴァイオリニストと言われてしまうようになってました。
ピンでしっかりした演奏ももちろんできます、けれど持ち前のべしゃりも使いまして、クラシック音楽初心者や音楽に関わったことのない方に、気軽に楽しく音楽の時間を体験していただけるような、そんなカジュアルでアットホームな演奏活動も行なっています。
私の現在の目標はデビューリサイタルにたくさんの方に来ていただくこと。そして夢は、クラシック音楽ファンのさらなる拡大、その導入の役割を果たせるようなそんな音楽家になっていくことです!」
印象としてみなさん、何が残りますでしょうか。
「楽しそう」「気軽そう」「おもしろそう」
そんなイメージを持っていただくことはできましたでしょうか。
一番最初に書いていたもともとの自己紹介慣れしていなかった時と、ものすごい違いを感じるのではないでしょうか。
もちろん、もしこれを読んでいる音楽家の方がいるのでしたら、あなた自身がどうありたいか、それを中心にして考えて、自己紹介の内容を考えればいいと思います。決して「私の真似をして」というわけではなく(笑)
「誰を対象に」「どんな自分を」見せたいか。
それによって内容は全然変わってくるんです。高尚なクラシック音楽を演奏する人、であるなら、もちろん文面は全然変わるでしょう、それはそれでもちろんそれでオッケーと思います^^
ただ、人に何か自分の価値を提示する際、「相手がどのような人であるか」それを絶対に忘れてはいけないということだけ、参考になれば嬉しいなと思って書いてみた、という感じです♪
さて、次回は2パート続けての自己紹介話から転じたお話に移っていきたいと思います。デビューリサイタルまでに体験して来たこと、リサイタルを終えたあと考え始めたこと。
お楽しみに!
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ではでは、また明日〜。
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