アドリブノウハウとレッスン
今回は2016年2月に私がブログに書いた文章を転載します。
~~~~以下転載~~~~
先程、サックスの体験レッスンを終えました。
久々の女子大生!(笑)からの申し込みだったため、
今日までガッツリダイエットをし、朝はアロマを炊いて1時間半身浴、昨夜は顔にたっぷりと化粧水を塗って、
お肌の保湿も抜かりなく臨んだのが功を奏したのか、
即決入会となりました(笑)。冗談はさておき、
彼女は某大学のビッグバンド出身(今はやめている)で
アドリブに苦労した経験から
『いつかはちゃんとアドリブができるようになりたい』
と熱い思いがあっての体験レッスンでした。
彼女なりにさまざま理論書を買っては読みあさり、
理解できなくて、今度はソロコピー集を買っては暗譜し、
でも、セッションでそれも役立たず、
いっこうにアドリブができないというジレンマと戦っておりました。
私にとって最高のお客様です。
こんな人の為に教則本を書きました。
→教材販売ページ
多くのアドリブ教本は解りにくい理論的説明と
1コーラスの参考ソロ、
ないしツーファイブフレーズ集くらいしか載ってません。
ジャズのアドリブは英会話のマスターに例えられますが、
英文法の教科書と英文学で英会話をマスターできる人は稀です。
アドリブとは『瞬間的な作曲』であるなら、
世の教本はもっと『作曲法』についてもっと触れられるべきです。
モチーフの転回方法や起承転結の付け方、
叙景的、叙述的、叙情的なアプローチ、
テンションとリリースのバランス構築。
これらのノウハウを知っていれば、
高度な理論、技術はなくともクオリティの高いアドリブは出来るのです。
彼女に『枯葉』を使って、
『今、『失恋のどん底状態の枯葉(現在形)』と
『もう立ち直った過去の失恋話の枯葉(過去完了)』
をアドリブで比較してプレイしました。
目からウロコを落として頂きました。
音楽とはそういうものです。
覚えたフレーズをプレイするのも大事ですが、
『何を伝えたいか?』はもっと大事です。
私は多くのジャズマンからそれを学びました。
それを私の受講生に伝えていきたいと思います。
ともあれ、女子大生万歳!(笑)。
~~~~以下今回の追記~~~~~~
彼女はその後無事にセッションデビューを果たし、
就職の為か私のレッスンは辞めました。
アドリブノウハウと言うものは語学の習得や車の運転と同じで
一定期間でマスターしたら
独学可能なので自立していくものです。
会話や車の運転を何10年と習う事はないですよね?
よほど『講師の魅力に触れたい』とか、
講師を通してもっとその世界観を知りたい』という様な
『知的好奇心』を満足させることが出来なければ
受講生は自分の必要なノウハウを習得したら
自立していくのが習い事と言うものです。
私のレッスン受講生で20年以上通われた方がおりますが、
参考リンク→Youtube動画
その方は後者で
『ジャズと言う音楽の世界観をもっと知りたい』
といった風でした。
今回私が医者から再発防止の為、
レッスン業務のNG宣告を受け、
レッスンを終了せざるを得なくなって
大変に申し訳ないと思っております。
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