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【詩】For You...

アルバムめくる手が止まる
思考回路はワンテンポ遅れた
揺れる梢のシルエット
絵に描いたようなでたらめな雲の輪郭

またここに来てほしいという儚い願いを込めて
どうか消えないでねという小さな想いを乗せて
まわり めぐる せわしないココロ

誰かの喜びが風船のように膨らんで
誰かの切なさが影のように迫ってきて

あの瞬間 隣で座っていた君を見つめていた私は
どんな色の感情を閉じ込めていたのだろう
どんな味の秘密を隠そうとしていたのだろう
両手の中に
瞳の奥に

伝えようとした言葉は行き場を失って
気づいたときには 溶けてしまった
飴玉みたいに


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