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魂の自由〜アミ小さな宇宙人より〜




「きみたちはひとりぼっちでいると、

人生の魔法や、

その一瞬いっしゅんにこめられた

すばらしさに対して

心を閉ざしてしまうんだよ。



こうして、

人生を楽しむことを見失ってしまうんだ。



ちょうど、

''彼か彼女が自分のそばにいなければ、

幸せになりたくない''

と言っているようなものだよ。

よろこびのかわりに悲しみを選ぶなんて、

おろかだとは思わない?」



「でも、

中にはひとりだろうとふたりだろうと、

いつもよろこびのほうを選ぶひとだっている。

こういうひとはたしかに賢者だよ。

だれにも、なににも、たよることなく

幸せになれるんだからね。

どんな中毒にもなっていない」



「中毒?」



「そう、だって、なにかに、

あるいはだれかに依存しすぎるっていうのは、

それがたとえ双子の魂でも、お母さんでも、

子どもでも、おばさんでも、ネコでも、

好きな虫でもなんでもよくないことだよ。



だって、それは人々を奴隷化して、

魂の自由をうばってしまうことになるからね。



でも、魂の自由なしには、

ほんとうの幸せなんてありえないからね」




「じゃ、愛は中毒なの?」




「もし、幸せになるのが

ほかのひとしだいだとしたら、

そうだよね」




「でも、それが愛というものよ?アミ」




「それは執着だよ。依存だし、中毒だよ。

ほんとうの愛はあたえるものだよ。


愛するひとの幸福に、

幸せを感じられることだ。


いつも自分のそばにいることを強要したり、

ひとりじめしたりすることでなくてね。



でもきみたちはまだそういったことを

理解するには幼すぎる(きっと、たくさんの

読者もおなじかもしれないけど…)」





エンリケ・バリオス著
「アミ3度めの約束〜愛はすべてをこえて〜」


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