【外国語が好き→嫌い→好き、を取り戻すまで】
昔は外国語が大好きだった。
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去年、ぽっかりと自由時間が生まれて
「私がやりたいこと、好きなことって、何だっけ・・・」と考えた時
前は外国語に夢中だったことをふと思い出した。
そして当時のことを思い出したら
なんだか無性に外国語に触れたくなって
ㅤ唐突に、「フランス語やろう!」とやる気が出て😆
そのまま教材を買いに本屋に走り、体験レッスンに参加し、
フランス語の曲を聴きつつ、
星の王子さまを読んでみたりした。
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そんなフランス語ブームは3週間くらいで気が済んで、過ぎ去ったのだけど(笑)
久々に、何の目的も持たずに(役に立つとか立たないとか関係なく)
ただ自分が純粋にやりたいと思ったことをやる。ていうのができて。
「好き、ワクワク、楽しい、てこういう感覚だった!!!」
自分の「好き」の源泉が溢れ出したみたいな感覚だった。
そしてそれは、形を変えてゆるやかに湧き続けてくれている。
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私の語学熱は、ハリーポッターの映画がきっかけで。
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当時中学1年生(冬休み)
ダニエル君に一目惚れして(笑)
ダニエル君がしゃべってる英語を理解したくて
それで猛烈に英語の勉強を始めた。
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今、思えば。
たぶんあの時ハリーポッターにハマった人はたくさんいたと思うけど
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そしてそれぞれに、
純粋にハリーポッターの物語の世界に惹かれた人もいれば
イギリスに興味を持った人もいたかもしれないし
「魔法」の世界にのめりこんだ人もいれば
映画そのものにハマった人もいたり
エマ・ワトソンが好きになったり
ダニエル君ファンになったり
…
いろんな「好き」の形というか、ハマり方があったんだと思うんだよ。
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私は上の全部だけど、
でも結果的に何よりも
(ダニエル君が好き、をきっかけに)
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「英語が好き」
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になったんだよ。
それが、その切り口が、
私の才能だったんだなって、今は思う。
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ダニエル君熱は、せいぜい2〜3年で冷めたけど
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「英語が好き」は、冷めることはなかった。
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当時たいした目標があったわけじゃないけど、
勉強するうちに、
英語の音が好きになり、文字が好きになり、
意味を持たない記号の羅列が、意味を持っていくことが楽しくなり、
言っていることがわかったり、伝わることが純粋な喜びになっていったから。
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英語から世界が広がっていく感覚と、
「英語を話す自分」がどんどん好きになっていったから…。
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ちなみに、当時(中学生の時)の勉強のしかたは、
英会話スクールに行くとかじゃなくて、
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・NHKのラジオ講座を聞く
・姉の使っていた英語の教科書とワークブックで勉強
・英検のテキストで勉強
・学校のALTの先生に毎日ひたすら話しかける
・ハリーポッターをひたすら見る
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そんな感じ😂
ほぼ座学で、独学。
めっちゃ地味😂
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でもすごーく、楽しかったんだよね。
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その後、英語だけでは飽き足らず
高校でフランス語と中国語を学び
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大学で引き続きフランス語と、
スペイン語と韓国語とポルトガル語を学び
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当時はまだ、
純粋にその言語に触れることを楽しんでいて
言語を通じて、
自分の世界が広がっていく感覚を楽しんでいて
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「外国語が好き!」て素直に思えていた。
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そのまま、それを活かしたいと思って、卒業後、通訳になった。ㅤ
いろんなテーマを扱ったけども
政治や経済や社会情勢、歴史認識や、
今まさに起こっている対立についても。
ひとつ訳す言葉を間違えれば炎上しかねない場面も何度も経験した😅
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通訳を始めてから、
「理解できない」というのが恐怖に変わった。
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ㅤ毎日が勉強で、試験本番。
圧倒的に知識が足りなくて語彙も足りなかった。
でもいくら勉強しても頭に入ってこない…。
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カンペキになんて、あたりまえに、無理なんだけど😅
その場しのぎでもいいから、理解して表現できなければ通訳は務まらない。
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大学で、自分のために勉強している間は良かったんだけど、
仕事にし始めたら途端に苦しくなってしまった。
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もう、外国語を聞くのも話すのも、嫌だ、
そんな時期もあった。
通訳を離れてからも、
気持ち的にしんどくて、しばらくは外国語から遠ざかっていた。
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ㅤ英語が楽しくて、外国語に惹かれていった中学生のときから。
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「その国の言葉を話すなら、
その社会や経済や政治や歴史を、理解できてしかるべき」
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いつの間にかそういう風に思うようになっていた気がする。
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ある程度は、そうだと思う。
必然的に、言葉を学ぶうちに、身についていくこともある。
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でも、、、
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1年前、久々にフランス語に触れてみて、ようやく気がついたことがある。
それまで、気づかなかったことが衝撃なんだけど!!!
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社会やㅤ経済や歴史や政勢に、
私、本当はそんな興味なかったんだわ😅
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ㅤ振り返ってみれば、楽しかった通訳もたくさんある。
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一番は、歌とか音楽とかダンスのワークショップの通訳。
ダントツに楽しかったな。
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語学レッスンも良かったし。
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文化や価値観・アイデンティティのこと。
そしてその人のライフストーリー。
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そういうのは楽しかった。
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そして講演の後の、質疑応答や、座談会だったり。
感想のシェア会とか。
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個人的にどうしても話したいとか、聞きたいこと、伝えたいことがあるという二人の間を取り持つのも、
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すごくすごく、やり甲斐があった。
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・・・
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ㅤ純粋な「理解したい」という欲求から、
「理解しないといけない(そして間違ってはいけない)」と変換されたから、
苦しかったんだな。
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もっとちゃんと理解できるようにならないと、とずっと思っていた。
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でも私は、
外国語の音とか、文字とかを愛でていたいだけで
その言語特有の、独特な表現とか言葉からわかる
「世界の捉え方」みたいなのを知るのがおもしろくて
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それこそ好きな言葉を集めたり、
好きな本の原書を読んでみたり、
好きな歌の歌詞の意味を考えたり
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それで十分だった、
それが「好き」の根幹の部分だったんだよなー。
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1年前、これに気づけたのは
すごくすごく大きかった。自分の中で。
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なんの損得勘定も目的もない
昔の純粋な気持ちのカケラを取り戻せたことで
一気に
「好き」とか「わくわく」とか「楽しい」という感覚・感情・感性を
自分の人生に取り戻した感じがした。
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そしてそれはとても尊い感覚で
「好き」という気持ちを見失っていた、その少し前の自分には
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「大丈夫、私の中にもあるよ!」
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て言ってあげたい😆
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私にもあった。
ただちょっと奥の方に埋もれていた、忘れられていただけ。
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