二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑦


美童⑥〔二次創作・愛の温度〕


父親に、絶対売るなと言われ続けた土地を担保に、銀行から金を借り、ジョンウさんのところへ持っていった。

これでほんとに、名実ともに、good soupはおまえの店になったわけだ。

いっぱい支援してくれたのに、ごめん。

これだけはちゃんと言わないと。

でもジョンウさんは柔らかく笑むばかりだった。

ジョンソンが去ったばかりの室内で、俺は漠然と考えている。
俺はヒョンスが欲しいのか。
それとも…

初めてキスをした夜を思い出す。

俺は…


『反則刑事』を降りると言いにきたヒョンスに、俺は提案した。
おまえの処女作、『グッドスープは電話に出ない』を、このプロットでやってくれないか?
ヒョンスは真剣に読み込んでいる。

BLはブームだわ。
処女作に入れ込むのはちょっと悔しいけど、それなりにいい話だと思う。
練り直すから、ちょっと時間いただけますか?

ヒョンスはあくまでもプロとして読んでいた。
ちょっと自分を恥じた。


プロットを練る。
グッドスープは実際のgood soupがほぼモデル。
ジョンソンにあたるヒョクを、投資家のウォンはずっと弟のように思っていたのだけど、そのヒョクが、なかなか電話に出なくなり…

パソコンを打つ手がふと止まった。
女優とシェフの話でなく、投資家とシェフの話になるのか。
そっかー…

行き詰まった。
ジョンソンに会いにいこう。
彼が冷静に店を切り回すところを見れば、このもやもやも収まるかと思ったのだけど…


good soupの駐車場にジョンソンと中年の女性がいた。
ジョンソンはひどく怒っていた。

ジョンウさんにいったいいくら借りたんだ!!
母さん!
言って!!!
正直に!!

お母様?
でもあんなジョンソン見たことない。
震えるほどの怒り。
初めて彼を怖いと思った…


それでも地球は回っている