わが人生とうさぎについて
うさぎ猫説
ニャンニャンニャンで、猫の日、2月22日生まれの友人が、実は猫が大嫌いだそうで。
編集、ライター、女優等、猫好きの多い業界にあっては、彼女はちょっと異質系。
その彼女が言うのです。
うさぎは猫の仲間だと。
毛質柔らかい、
後足の形状が似ている、
からだそうですが、
両者は似てない、と私は思うのです。
が、彼女は言い張ります。
うさぎ、猫説?
猫、うさぎ説?
猫は捕食者であり、うさぎは捕食される側である
猫科動物や、猫亜科動物は、たいてい肉食獣です。
百歩譲っても肉食主流の雑食。
対してうさぎは広義にはウサギ目、狭義にはウサギ科、さらに狭義にはウサギ亜科もしくはノウサギ亜科まで入れての総称だそうな。
うさぎはうさぎ、クジャクやハトや、ましてやカモメにはなれないー♪(研ナオコ『かもめはかもめ』、もじってみた)
かじるし、前歯伸び続けるからネズミの一族に近いのかと思うと、生命ツリーかなり手繰ってもネズミとうさぎは近づかない。
ネズミ目は脊椎動物亜門哺乳綱の目の1つ。
齧歯(げっし)目、齧歯類ともいい、リス、ネズミ、ヤマアラシ等含まれ、ヌートリア、パカラナ、テグー、チンチラ、たどってもたどってもうさぎじゃない。
ネズミ目は現在の哺乳類で最も繁栄しているグループだそうで、 4300-4600種いるという現生哺乳類全種の約半数に当たるらしい。
南極大陸を除く全大陸、およびほとんどすべての島に生息。
さまざまな環境に適応した多様な種が存在する。
そいつ等の端の端の端っこに、やっとトビウサギの名が出てくる。
さほどにうさぎとネズミは遠いらしい。
でもそんなうさぎに、
私は服をかじられた!
当時私は子育てさなか、三才の娘をよく連れ歩いた。
横浜に、野毛山動物園という、無料の動物園があるのだが、そこの『動物園ふれあいコーナー』で、うさぎやモルモットを抱っこさせてもらっていたのだった。
こどもらはまだ人生経験が浅いので、うまくうさぎ等を持ち上げられない。
だからうさぎ等は逃げ惑ってしまい結局怯えさせてしまう。
田舎暮らしの経験のある私は、テキパキうさぎやモルモットを同行者の膝にのせてやる。
知らないこどもにものせてやる。
子もうさぎも、互いに緊張、ぴきーんと固まり、子等はそれでも二、三回撫でる。
かわいーい
とか言っちゃって(笑)。
いじりすぎない頃合で、うさぎたちを戻してやる。
完璧な、うさぎさばき…
と思っていたら!
□□さん!
ポケット!!
同行ママたちの叫びに見下ろせば、自分のスカートの上にお取り置きしてたコが、とても楽しげに、私のベストのポケットの蓋を、とても上手にかじっていたのだった。
うちの義母は繕いが上手で、あとも残らない見事な技で、ベストを直してくれたけど、あのサリサリという軽快な食(は)み音は、今も私の耳に残っている。
当のうさぎの名誉のために言っておくが、ベストは天然素材だった。
※ 雅樹(かつお)さんへのサポート御礼として仕上げた一作です
それでも地球は回っている