おもわぬことにみちている

みはちゃんは
いつもいつもかんがえています
ちゃんと
ちゃんと
ちゃんとできてあたりまえ
できないあたしがおかしい

たとえば

おとなりのおねえさんは
いつもかっこよくて
じょうひんなきこなしに
しなやかなみのこなし

みはちゃんはいつも

うらやましいなあ
ああなりたいなあ

っておもっていましたが


そのひ
おねえさんはようすがおかしかった

おうちのまわりうろうろして
まわりをきょろきょろして
おかおのいろはひどくまっさおでした

みはちゃんは、ゆうきをだして、こえをかけたのです

おねえちゃん
どうかしたの?

おねえさんのおかおが

ぱあっとかがやいて

きれいなこえがいいました

みはちゃん!




鍵を落としたみたいなの

みはちゃんがいてくれなかったら

わたし、わたし、・・・

てをあらいながら、おねえさんは、
ほとんどなきそうでいってましたが、
ぽけっとからはんかちをとりだそうとして、
あれっていうおかおになりました
てにははんかちと・・・

あった

みはちゃんとおねえさんは、かおをみあわせ、どうじにぷっとふきました

このひからみはちゃんは
ちゃんとにこだわりすぎなくなりました

おねえさんみたいなかんぺきでも
こういうことがあるんだね
ちょっとあんしんしていいのかな

っておもったからです

じんせいって、そう、いつも、

おもわぬことにみちてるんです


それでも地球は回っている