国防の真実に、思わず戦慄

『そんなあなたの国防システム』

を読んで

              甘利真里

著者はTUさん。
タツミユウだという人もいれば、辰田由衣だという人も、内田十緒子だという人もいて、正体はいまいちわからないのだが、そのかたが言うには、わが国の防衛は、とある組織が担っているらしい。
簡単に言ってしまえば超能力少年・少女を飼い殺して、常時国防を担わせているらしいのだ。
こどもたちはみなしごの中から選ばれるが、そんなに都合よく、超能力を持つこどもがみなみなしごなわけはないので、親はひそかに処分されたりとかもしているのだろう。
悲惨なことだ。

4才から22才まで、幅広い年齢層のこどもがいるらしい。
能力レベルも大きく個人差があること、感情的な要素も加味されるため、最適な人材がいないときは、次善の存在でまかなわれるため、能力レベルの安定した人材が必要なのだという。
ちなみに過去最高の能力者は七才女児だったそうだ(故人)。
そして出版元のリークによると、彼女に次ぐ能力者も女児で、年は十七くらい。
機関を逃走したまま、今も行方知れずらしい。

ならいま防衛は、いったいどうなっているのだろう。

誰に聞いたらいいのだろうか。





という妄想レビューです。


それでも地球は回っている