二次創作なので無断移動持ち出し等絶対厳禁⑤


美童④〔二次創作・愛の温度〕


ヒョンスさんと心が通じあってるの、強く感じる。
この年で、キスを交わすのがやっとの恋なんて、嘘みたいだ。
ヒョンスさんは大人なのにかわいい。
路傍の花に話しかけたり、ぶらんこを高く漕ぐのを怖がったり。
一緒に寝ようと提案したら、同時刻同秒に(各々のホテルの部屋で)寝(やす)むことになってしまったり。
そんなこんなでも、ヒョンスさんはカマトトじゃなく、本心から日々を楽しんでるのがわかる。
ご両親にもお目にかかった。
堅実で慎ましいお二方。
ヒョンスさんが愛されて育ったのがよくわかる。
羨ましい。
何もかも。
僕の両親は、どちらも自己愛の塊でしかなかった、もとい、今もだ。
そして僕は…


まばゆいほどに美しかった十六の頃から、ジョンソンの映像は押さえてある。
もともとは個人的に所有していようと思っただけのものだった。
でも今、ジョンソンは俺の許から離れていこうとしている。
それどころか、俺が妻にと考えていた、ヒョンスを奪い去ろうとしている。
一番愛してる女。
一番愛してる男。
なぜ二人は出会ってしまった?
いやなぜ俺は、二人と出会ってしまったのだろうか?

俺は今後はベッドをともにすることなく、投資の回収だけをするのか?
ヒョンスとジョンソンが身も心も結ばれてゆくのを横合いから黙って見るだけなのか?

それはできない。
多分。
絶対。

できない…

それでも地球は回っている