D・R・クーンツ改め ディーン・クーンツ


一時めちゃめちゃ好きだった
最初に読んだのが『ファンハウス』。
襲い来る謎のカーニバル軍団。
命の瀬戸際だというのに、少女は自分の生きる価値に思い至った!

『ウォッチャーズ』も良かった。
賢いゴールデンレトリーバーの秘密。
読み応えがあった。
超訳のアカデミー出版に権利が移ってからの作品は、ヒロインバイオレンスアクションが多くて少し辟易したけど、それでも面白いとは思った。

D・R・は、

ディーン・レイ・

だそうだ。
最近レイを入れないのは、背表紙の作家名として収まりが悪いと本人が思ったからだって。


クーンツの短編に、黎明ってのがあるんだけど、これのことを考えるたびに、私はとても複雑な思いにかられる。
親が狂信的だったため、自分は

神はいない

で通してきた建築家が、妻を、息子を、友を失いながらたどり着く場所は

という作品。
本人が、狂信的な親に苦しめられたクーンツならではの力作なのだが、

オチはあれでいいのかと。

読んだかたは、どう思われていますか?


それでも地球は回っている