100の美しいものを記述する試み48兼・新2


裾上げ


義母はひところお直しで家族を食べさせていたというくらいの腕前だった。
なので、旦那はズボンを買うと、裾上げはしてもらわないで持ち帰っていた。
老眼が進んでもう縫えないと言ったのが7年前くらい。
以後は私が上げているのだが、義母のはほんとにきれいだった。
ミシンでやったのかと思うほどの等間隔。
目もきれい。
私はまだ全然及ばない。
それでも絎縫いは嫌いじゃない。
そしていっとう好きなのは、ボタン付けである。


それでも地球は回っている