ケータイ変だ大変だ〔カッピーさんだけに捧げる二次創作。アイコン大賞自薦の部参加御礼作です〕



2009年初頭。
まだスマートフォンが市井に行き渡らない頃。
大人も子供も二つ折り携帯を使ってた頃。
ちょっとした都市伝説があった。

見ると死ぬ、デビルK。
見ると幸せになるエンジェルK。

この話は、そんな時代のある一月のことである。


デビルKとエンジェルKが路上で踊ってたってよ。

もういっこいたって。

それはなにK?

無名K。

ださー。

ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ。


このように、下品な笑い声立てながら、若者たちは去っていったのです。

悔しいのか。
無名で。

悔しくなんか!

サードらしくもなく、音声が荒れている。
そう思って見ると、ゼロワンもそう思ったのだろう、画面いっぱいにニヤニヤ笑い画像が出ていた。

そんなことより諸君、踊ろう。
我々のダンスはまだ、熟達の域に達していない。

熟達、必要でしょうか?

ゼロワンの顔にNOの文字がめいっぱい踊る。

いや。
ケイタが会場にこれない以上、盛り上げるのは我々の使命だ。

ケイタ。
これないのか。

役者の窪田が京都カンヅメらしい。

・・・・

ケイタのことになると、ゼロワンはちょっと神妙になる。

わたくしも実際そのように感じております。

サードが小声で私に言う。

余計な話はいい。
踊るぞ!

先に立って歩き出すゼロワン。
小さくルルル・・・と歌っている。

1月24日。
イクスピアリのイベントが迫っている。


それでも地球は回っている