『ファンタジウム』クラウドファンディング開始しました!
以前から企画だけはあったのですが、コロナ禍や私自身の仕事の都合もあり、棚上げ状態になっていた『ファンタジウム』新作制作のためのクラウドファンディングが始まりました!『ファンタジウム』に関しては商業で続編も描けないか独自に営業もしましたがどこでも蹴られてしまい、うーむ、やっぱり読者に支持されない漫画は編集にも支持されないのねと思っていましたが、だったら自分でやればいいんじゃないかということになり、ナンバーナインの担当さんにお力添えいただき、アニメイトのソレオスさんでクラウドファンディングを始める事となりました。大体こういう話を描こうというのは、最近とあるマジックを見て驚いたのもあり、頭の中では組みあがっていましたが、まあそれがうまくいくかどうかはわからず、でもこれは商業漫画ではないからあまり気にしなくていいのかなと思うようになりました。ただ北條と良が旅立ったラスベガスは決して夢の都でも娯楽の街でもないので、できればこの目で見に行って、描いてみたいと思います。今思い返してもファンタジウム執筆中は辛いことが多くて、でも自分の中では間違っていないと思い描き続けていたので、孤立無援の状態で描いた最終回で、主人公の長見良が「かならず再び戻ります、裏切るために」と言ったのは、何を裏切るかというと、売れないものは価値がないからやめろ、という商業誌の指針に追い込まれたこの作品自体が、そうじゃないんだよと証明することです。私は単行本8巻の最後のページで「ファンタジウム」をすぐ描くのを辞めろと言われた理由を聞いてはいないのですが、たぶん絶望的に人気が無くて原稿料を1円も払いたくないという事だったと思うのですが、そんなやりとりにうんざりしながらも、私はとにかく良と北條が可哀想で、どうにかしてやらなければとずっと思っていました。当時の編集さんから「売れないものはやめなきゃいけない、だって商売なんだから」とダメ押しで言われましたが、ここからは商売じゃないんです。私が独自にやりたいと思ってやることは芸術になります。是非読んで頂ける皆様に満足していただけるよう頑張りたいと思いますので、クラウドファンディングにお力添えをよろしくお願いいたします。クラウドファンディングはこちらになります。
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https://soreosu.com/projects/fantasium