日記:日記

通学時間が異様に長いので、この時間をなんとか有効に使えないかと考えた結果、適当な文章、あるいは日記のようなものを書いて時間を潰そうということに相成りました。
今後、不定期に不定ジャンルのNoteが投稿されることになると思います。0日坊主にさえならなければ。

今日はいったん日記です。

4限が終わる前、唐突に窓枠の外から雨が吹き込んで来ました。授業が定刻より20分巻きで終わり、外に出て、まだ降ってるのを見たときの悲しみたるや。朝はあんなにも晴れていたのに。夏前の、この時期特有の、これから次第に際限無く暑くなっていくんだろうなという、なんとも言えない季節への失望は一体何だったのか。

とはいえ、ずっと大学にいても仕方がないので、この程度なら正面突破か、などと考えながら頭上から迫る不可避の「ダルさ」の塊を避けるべく早足で歩き始めました。雨なんて農業とマラソン大会やってるところに降りさえすればそれでいいんだよ。

この程度なら建物と木の陰に沿って歩けば平気かな、と、頭と手の肌感覚が知らせる嫌な予感を無視しながら2分ほど歩いていたのですが、途中でやっぱりダメなのでは?という思いが頭を支配し始めて、1ヶ月の間脇を歩いてきたのに名前も知らない建物の軒下に避難しました。

しかし、自分の期待とは裏腹にダルさは強くなり、脇から侵入して髪に、服に、靴に浸透して行き、どんどんと気分と背負う重量を重くしていく。このままだと帰れなくなりそう、と直感した自分は、意を決してビニールカーテンの中に特攻することになりました。ほんとに笑うしかない、笑えるような精神状態ではなかったけれども。

結果的には、ずぶ濡れでローソンに飛び込み、傘とチョコチップメロンパンみたいなシュー(240円くらい)を買う羽目になりました。40分後、電車の窓から外を眺めてみると、雨は見事にやんでいましたとさ、人間をおちょくるのも大概にしろ、天気。

嫌いな天気は雨と晴れです。晴れは見晴らしのいい場所に行くときにしか好きになれないし、雨なんて㍍⊃みたいな出来事でもなければ一生好きになれなさそうな気がする。家の中から見る/聞くだけなら好きなんだけど、やっぱり降られると殺意しか湧かない。

気がついたら家の最寄駅に到着したので、夕焼けの綺麗な憎らしい空を見ながら駅を出たのですが、駅前の広場に出たところで、ベンチに腰掛けたおじさんが空を見上げてました。「おっ」と思い、少しでもこの雨の利益を享受したい一心で同じ方向を見上げました。

...しかし、そこには駅の建物の白い壁面が広がるばかりで、何も期待するようなものは見えませんでしたとさ。おじさんが見上げていたのは自分の吐いた虚空に浮かぶ煙だったのです。めでたしめでたし。

喫煙は家でしようね!


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