往復書簡 1 :メリからトクコへ

トクコです。まず何からアップしようかと数日思いあぐねていたのですが、2014年、amirisuを始めた頃に二人で雑誌に載せようかと企画した二人の「往復書簡」がEvernoteにずっと残っているのを、そっとアップすることにしました。
ここから9回分お届けします。どうぞお楽しみに。



一昨日の私のブログを読んで、トクコさんが往復書簡をやろう、と言い出す。
実はわたしもその企画考えていた。3900 Miles Apartや江國姉妹の往復書簡みたいなもの。
トクコさんとは常日頃から、時には1日中チャットで仕事の話や食べたご飯の話などをしているのだけれど、それでもブログを読むと「そんなこと考えてたのか!」と思うこともしばしば。2人で同じ出来事を体験していても、やっぱり見方が違うのが面白いなといつも思う。
そんなところを感じながら読んでもらえたら。

トクコさんへ
私のブログを読んで「やろう」ということになったのだから、先にトクコさんが書いたらいいのじゃないかと思ったのだけど、まあいいや(笑)。
TRUCKという大阪の家具屋さん。彼らの9年間の軌跡を綴った本を読んで、これまでどこまで長いものに巻かれ世の中に迎合したらよいか悩んでいた気持ちが吹っ切れたよ。というわけで、これから益々「自分たちの本当に好きなもの」に突き進んで行きたいなと思っているのですが、いいかしら。

トクコさんがこのブログに反応した理由の1つは、本の感想文だったからに違いない。私たちって、読書が好きかどうかで人間を判断するところがあるよね。それも実用書じゃなくて物語や随筆のようなもの。いい文章に反応してしまう。「この人は文章上手いからいい人」みたいな(笑)。危険、きけん。
そんなトクコさんもきっと読んでいないだろう、この本。茨木のり子さんの「詩のこころを読む」。すごくいいので、今度貸すね。最初の3つの詩ですでにドキッとし通しです。
詩の授業って相当退屈じゃなかった?教科書に載っているのを音読させられて、「作者が何を言いたいか感じなさい」みたいな。きっと先生達も何をどう教えたらいいか全然分かっていなかったに違いない。もっと詩とはなんなのか、どんな類型があるのか、良い詩とそうでもない詩とでは何が違うのか、ちゃんと若いうちに知っておきたかったな、と思う今日この頃です。

メリ

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