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WebサイトのBCP対策、劣化していませんか? 3.11に毎年振り返るご提案

みなさんは、「BCP(事業継続計画)」をご存知でしょうか?

”BCP(事業継続計画)とは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。”  

中小企業庁のサイトより

Webサイトは情報発信・受け取る場として全世界から閲覧できる場所です。有事の際にも全世界にユーザーがいるサイボウズにとって本サービスはもちろんのこと、Webサイトも落とすわけにはいきません。

私たちサイボウズのWebチームでは、数年前からチームとして備えておこうということで、BCP対策の見直しのスケジュールを毎年3月11日前後に入れるようにしました。

今年のスケジュール(Garoon)

毎年実施していることは大きく分けて以下の3つです

  1. 対応の流れを見直す

  2. 連絡先が最新になっているか確認

  3. 平時に利用している情報共有ツールが使えない時の環境を確認

1)対応の流れを見直す

Webチームが管理しているサービスはAWS(Amazon Web Services)、Movable Type クラウド版(MT)をはじめ、様々ありますのでそれぞれにアクセスできなくなった際の流れをざっくり決めています。1年に1回見返し、有事の際にまずはここを見ればよいこと、またここに書いてある流れに沿って行動すればよいということをチームメンバー全員で認識を合わせるところから始めています。かっちりしたものを作るというより、都度変更可能なようにmiroにまとめ編集を繰り返しています。

miroにまとめ中の流れの一部

2)連絡先が最新になっているか見直す

AWSの構築パートナーさんや保守パートナーさん、MTの運営母体と保守の担当者さんの連絡先情報をチームメンバー全員の目につくところに記載していますが、その情報自体が古いままになっていないか確認します。チームメンバーは関東から関西の間で幅広く居住しているので、その時動ける人がパートナーさんに直接連絡を取れるようにしておきます。

3)いつも使っているグループウェアが使えない時の環境を確認

3-1 緊急時用のkintoneの情報を再確認
平時に使っているkintoneやGaroonなどが災害やその他の理由で落ちても、社内のコミュニケーションが取れるように、サイボウズでは緊急時に利用するkintone環境を別途作っています。
いざというときの連絡先が平時のkintone環境にあっても、そこにアクセスできなければ意味がありません。そのため緊急用kintoneにも最適な人が招待されているか、2)で確認した連絡先情報が緊急用kinotone上でもアップデートされているかを確認します。

3-2 上記以外の緊急連絡手段
今は全員が入ったLINEグループを作成しています。
平時は基本使いませんが、いざというときに焦ってアカウントが分からなくなくなるなんてこともありそうなので、先にグループだけ作っておくのは得策だと思います。

そして上記を実施したら最後に来年のスケジュールを登録しておきます。
もちろん利用しているのは「サイボウズ Garoon」なので、「再利用」ボタンをポチるだけでOKです。

以上がWebチームでやっている年に1回のBCP見直しです。

でもでも、何かあったらまずは身の安全の確保が大大大優先です。その見直しをした後に、皆様のチームの「もしもの備え」も考えてみてはいかがでしょう?

※写真はネグラ 妄想インドカレー@高円寺


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