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そもそも人見知りが接客業をするわけ

こんばんわ。Amilas店主のあゆみです。
今日は実は人見知りで、大勢の輪の中に入るのが苦手な私がカウンターの接客業をやるのはどうしてだろう?と自分でも思うので気持ちの整理も兼ねて記していきたいと思います。未だにひとりでBARやラーメン屋に行くのが苦手だったりします。自分がカウンターに立っている時はお一人様、大歓迎で迎え入れているのですけどね。
自分がお客様の立場になると急に緊張してしまいまして。。。。

そんな私が飲食業という接客業に入ったのは25歳のとき。
前回詳しく書きましたが賄いがあるという単純な理由で正直、そんなに一生懸命やろうなんて思っていなかったのです。
そんな感じだったので接客業の道に入った私を母が一番驚いていました。

最初に入ったのは居酒屋さんと日本料理屋さんの間くらいの感じのお店でした。それまで飲食の接客なんてしたことなく、さらに自分も外食経験が乏しかったので言葉遣い、態度などすべてにおいてきっと所謂“できない奴”でして。(気分で接客態度変えたり、理不尽なお客様にあからさまに嫌な顔したりしていました、、、)しかし当時25歳でしたが飲食業は若い業界なので自分より年上も少なく私に怒ったり注意したりする人も限られていました。生意気な20代を過ごした私は注意すらも疎ましく思っていましたが、その会社に入って1年くらい立った頃、よく売れる店長さんの真似をしてお客様に接したところお客様が私というキャラクターを認識し、名前を呼んでくれたり予約のお願いをされるようになりました。

そうなってくると俄然楽しくなり自分で接客関係の本を読むようになりました。その中のひとつに“忙しい最中、ふとホールを見渡すとどのテーブルも幸せそうに飲み食いしている。それを見て幸せに思う”といった文がありました(某居酒屋チェーンの社長さんが書いた本でした)。その当時のワタシは50席くらいの居酒屋さんのホールでしたが、まさにそうだな、と思いました。その居酒屋さんのお客様はだいたいがお仕事終わりのサラリーマンの方でしたが、皆さん楽しそうに焼酎やら日本酒やら飲まれていました。その光景を見るだけで自分も元気になるような、そんな感覚でした。

一生懸命お客様のほうを見ればなんとなく心の声が聞こえるしそれに出来る限り応えようと思いました。もちろん横柄なお客様、理不尽なお客様もいらっしゃいます。それはきっぱりと遮断していました。どこかのお店に所属ししているとそういったお客様でも我慢しないといけませんけどね。お店でも人と人の付き合いです。自分をちゃんと人として見てくれるお客様とお付き合いしたいものです。

それからかれこれ10数年。こんなに長く続けるとはおもわなかったなぁ。。。けど目の前で楽しい!有難う!と言ってもらえるこの仕事は何て幸せな仕事なのだろうと思います。

今ではワインの知識という軸をもてたのでそこを中心にコミュニケーションをとりなんとか広めていくことができるようになりました。

そんなこんなで私がお店を任されてやるのならば私みたいな人見知りさんが居心地良いお店をつくろうと思ったのでした。人見知りが作る人見知りさんのためのお店、、、って感じでしょうか。なんだかネガティブな感じですが^^;

お一人様が気負いなくちょっと気分転換になるお店になれるようこれからも皆様の心の声に傾けたいと思います(なんてちょっとかっこいい締め言葉使ってしまいました笑)


店主:加藤あゆ美

自然派ワインと小皿料理Amilas
Instagram:amilas_nezu





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