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紫陽花を 妖艶な雨の匂いが 滑り落ちては 狂わせる 幾何学模様の数式 不安定なる このわた…
微風のざわめき 卵形のとどろき 黄泉のわななき 時間のきらめき すべてを飲み干す 雪はいつ…
今回の詩の雑感で取り上げる詩は、佐藤春夫「秋の夜」である。 まず、最初の一連は「ガラス…
雨を聴く 外部の喧騒 かき消すように 眼下には 文字が連なる 雨滴のように 書を閉じて イ…
イヤホンを外しながらやってきた10分遅れてきたのに それはたぶん蚊ではない 登場人物の名前…
「文章を書くこと」と「ボールを投げること」とは類似関係にあると思う。 人間としてうまれ…
潜んでる 皐月の香り あなたへの ため息こぼす 碧空の中 (おそらく)初めて短歌を作りました。 小学生のときに授業で俳句を定期的に作らされて、そして生徒が作った俳句の中で先生たちがいい句と選んだのがお昼の放送で流れることがありました。それに小学5年生くらいのときに選ばれたことがありました。その句が「隠れてる 春の匂いは 青空に」という句で。先生に直接褒められたのでこの句だけ今でも覚えています。その句をもとに作らせていただきました。 こちらの三羽烏さんの企画に参加させて
赤い傘 一回転した 先に大海 貝殻を コップで蓋し 大海を裂く どうしようもないこの虚無を…
今回の数学コラムでは相加相乗平均について話そうと思います。相加相乗平均は高校数学で登場…
生きる上で夢を持つということはとても重要なことである。それは夢の大小に関わらない。夢が…
地面の底に顔があらはれ、 さみしい病人の顔があらはれ。 地面の底のくらやみに、 うらうら草…
朦朧とした魂は 徐々に精細さを増す メランコリーにうなされた日々に 天使が舞い降りる 一時の…
このアンソロジー「夢想文学~秘ノ書~」のテーマは「秘」である。「秘」を辞書で調べると以…
「さあ、行こう」 Kは前を向きながら、隣で一緒にベンチに座っているUに向かってそう言葉を発した。Uはずっと怪訝な顔をしてうつむいている。 「……嫌よ」 「……」 沈黙が二人の間に流れた。Kは焦りもせず、凛々しい顔をしている。Uは相変わらず、怪訝な顔をしている。 「……ばさっ!」 KとUの前で闊歩していた鳩が飛び立った。Kは鳩が飛び去る方へ目線を追いかけた。Uは表情ひとつ変えずにうつむいたままでいる。 空は雲ひとつなく、瑞々しいほどの青さをしている。その青々とした空の中