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【小説】魔女とユキ 2話 第1章

11章目となったので2話へといこうと思う。

では、続きを書いていく。



【魔女とユキ】2話/1章

チュンチュンと小鳥のさえずりが耳に届き、ゆっくりと目を覚ましたユキは眠たい目を擦りながら体を起こした場所はリビングだった。

まだ寝起きで上手く考えがまとまらない頭で、昨日のことを思い出しながら顔を洗っていると外で魔法を使っている音が聞こえてきた。

駆け足で玄関を開け外に出たユキが見た光景とは、家の隣に大きな建物が建てられた庭だった。

「これは何〜」と叫ぶユキの肩にポンッと手が置かれて「これは体育館で、魔法を使う練習が出来るし特別な機能が付いているよ」と何事も無かったように話すおばあちゃんがいた。

いつも何を考えているか分からないおばあちゃんが、ニコニコと体育館という建物に入ろうと手招きをしている。

そんなおばあちゃんを呆れたように見ていたユキも促されるがまま、体育館に入った。

中を見るなり驚くばかりで、何回も往復している。

それもそのはず、天井は天気に合わせて開閉するようになっているし、壁と床は映像が写っているからだ。

驚きすぎて固まっているユキを中に残し、外に出たアケミは隠ボタンを押し始めた。

すると移動空間がありマンホールのように体育館が吸い込まれていって、着いた場所は学校の隣だったのだ。

そう、この学校には「体育館」というものが無かったのだ。

扉を開け外に出てきたユキは今、立っている場所に驚きつつもため息をつくしか無かった。


第12章へ続く


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