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コンポスト生活始めました

生ゴミがキライです。
まぁ、大好きという人もいないでしょうが。


ことの発端は半年前から続く在宅ワーク。家の中で快適に過ごすことが家庭の幸せ、ひいては世界の平和に繋がるわけでありまして、10万円の給付金を握りしめ、ロングヘアも秒で乾きそうなハイスペックドライヤー(現在ボブ)、ちびまる子ちゃん一家の洗濯物もドンとこいサイズの洗濯機&乾燥機、サザエさん一家の胃袋も任せろサイズの冷蔵庫(現在二人暮し)を購入致しました。給付金からどれくらい足が出たかは皆さまのご想像にお任せいたします。


家電に助けられてQOLはかなり向上したものの、最後まで悩まされたのが生ゴミ。ゴミ箱から嫌な臭いが出ないようこれまでも様々な方法を試みましたがどれも完璧とはいかず、最終的に調理過程で出た野菜くずや魚の内臓などは“生ゴミ”になる前に冷凍庫に入れ、ゴミ収集の日に凍ったまま出すという方法に落ち着いていました。


が、夏になり、スイカやらメロンやらトウモロコシやら枝豆やらの皮が大量に出るようになり、せっかく買い替えた我が家の大型冷蔵庫の冷凍庫の半分が生ゴミに占拠されるに至りました。
そもそも、捨てるものをエネルギーを使って凍らせて、エネルギーを使って焼却すること自体にも罪悪感を覚えたり、食事前には“食べ物の一部”だったものが食後には“生ゴミ=汚いもの”として扱うようになることにも違和感があったり。これらのストレスからも脱却でき、かつ臭いや虫の問題がない方法は何かないのかと色々探し、ついにコンポスト、つまり生ゴミを堆肥にするという方法にたどり着きました。


始めてから3週間ちょっと。フェルトバッグの中には紙袋に入ったおがくずのような基材が3分の2ほどはいっており、そこに生ゴミを入れてかき混ぜるだけなのですが、この暑さの中でも臭いもせず、虫もわかず、それでいて毎日生ゴミを追加してもパンパンになることなく分解されて消えていき、毎日驚き感動しています。このバッグの中には宇宙が入っているのではないかと。


親しみをこめ、バッグと獏にかけてこのコンポストをバッくんとかバクちゃんと呼んでいますが、自然と、バクちゃんのご飯、というような言い方をするようになり、我が家から“生ゴミ”は完全に消滅しました。めでたしめでたし。