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育休復帰してスタートアップへ転職をした話

はじめまして。11月にカミナシにプロダクトデザイナーとして入社したsatoamiと申します。デザイナー歴は10年ほどで、プライベートでは3歳&1歳の2児の母をしております。
普段は家庭と仕事を両立できているようなできていないような、毎日バタバタしているし洗濯物はすぐ山になるしこどもと喧嘩することもあるけど、こどもたちはそこそこ楽しそうに日々を過ごしてくれているような気もするのでまあ良いのか、くらいの感じで過ごしています。

先日IT健保の熾烈な抽選に当たり、館山の保養所へ行きました。

コロナ禍だった2020年から産休→育休を繰り返したりで、静かに慌ただしく暮らしておりnoteも初めての執筆なのですが、今回転職にあたって悶々としたことやスタートアップに転職してみて実際どうよ?といったことをつらつら書いてみようと思うので、同じように未就学児を育てながらもキャリアに悩む方の一助になれば幸いです。


なぜ転職しようと思ったのか

前提として、私はいまだにキャリアに明確なwillや中長期のプランがあるタイプではなく、大体次の環境や数年先くらいまでしか描かずここまで来ているのですが、今回の転職で思い至ったのは

①ドメイン知識のないプロダクトを作ってみたい
②30代中盤をプロダクトデザインに集中する期間にしたい


の2つでした。

①ドメイン知識のないプロダクトを作ってみたい

これは前職で扱っていたサービスが、自分がメインユーザーの属性と近かったことから来た希望です。
前職では主にママ層に向けたアプリを作っていたのですが、7年間と長期に渡る在籍期間の間に様々なライフイベントを経て、自身も母になり段々とメインユーザーの属性に近づいていました。
自分ごととして取り組みやすい環境ではあり、日々忙しいママにも使ってもらえるように、喜んでもらえるようにと商品やアプリを考えていました。
(バイアスかかっていないか?大丈夫か?いや、多少は絶対かかってるから自分の考えを信じすぎないように気をつけるのが大事だ…ということを考えたりもしていた)

楽しかった!楽しかったんですが、基本的に真逆のことやってみたくなる性格もあって、
「もし転職するなら、今度は自分と属性がかけ離れていて、顧客に真っ直ぐ向きあって課題を聞いたり環境や背景、人を理解していかないと全然作れないプロダクトをやってみたいかもしれない。それで良いものが作れたらプロダクトデザイナーだよ!と胸を張って言える気がする」
という欲が少しずつ生まれたというのが①に思い至った経緯です。

②30代中盤をプロダクトデザインに集中する期間にしたい

これは割とシンプルで「プロダクトデザイナー」を名乗れるようになりたい!という思いからきています。
デザイナー歴10年ちょいになりますが、キャリアの大体が「幅広くやらせてもらっております〜」という時期を過ごしてきました。
紙をやったり、コーディングしたり、Webやったりアプリやったり、PMっぽいことにも取り組んだけど「PM風」なんだよなぁ..という感じで浅く広く過ごしてきていて、己が何デザイナーなのか、コアコンピタンスが何なのかなんとも言えない状態でした。
(同世代、同じ感じでキャリアを歩んできた方も結構多いイメージあります)

そんな訳で、前職ではマネージャーも経験しましたが「マネジメントスキルを伸ばそう!」とはならず、
「プロダクトデザイナーとして価値あるプロダクトを届けられると胸を張って言えるようになりたい、改めてデザイナーとして深く経験を積みたい、他のことはそれからだ」
と思い、これからの数年をプレイヤーとして過ごすキャリアを選択しました。

ワーママ転職として考えたこと

とはいえ、1歳・3歳の絶賛子育て中ということもあり「本当に今でええんか..?」は度々悩み考えました。当時はまだ育休から戻ったばかりで時短勤務中だったので、フルタイム自体が無謀なのかもとも。
スタートアップも未経験でした。知人からスタートアップに転職したもののやっぱり家庭との両立が難しく再考している話も伺いさらに弱気になったりもしました。
toC歴はぼちぼち長いので、今のスキル・経験を活かせそうな環境に行くなど、守りに入る方向での転職も少し考えたのですが、今までのキャリアの延長で転職するなら環境を変える意味が見出せないな..とも思ったり。

考えれば考えるほど何が守りかもよくわからなくなる中、悩んだ末に自分がたどり着いた結論は「濃い時間を過ごせる環境に行こう」でした。

育児と仕事を数年並行する中で段々とわかってきたことが2つありまして↓

①どうやっても捻出できる時間に限りはある
②毎日元気に楽しく頑張り続けるためには無理をしすぎてはいけない

改めて書くとめっちゃ当たり前感あって恥ずかしいのですが、この2つ本当に大事だなと思っており、母4年目にしてやっと身をもって実感できてきた気がしています。
上記を念頭に、限りある時間の中でどれだけ頑張れるか、頑張りたいと思える環境かを大切にしよう、と思いました。
(わたしは体力スーパーマンではまったくないので、無理をし続けると翌日なんか調子悪くてパフォーマンスもイマイチで、さらにはこどもにも余裕がなくて..の全員アンハッピーな負のループに陥ることが多かった) 

そんなことを考えながら転職活動をしていたところ、カミナシに出会いました。カミナシは「現場ドリブン」のバリューへの興味がきっかけでしたが、お会いした方みなさんの雰囲気や、実直に顧客と向き合い事業を育てている姿に惹かれ…気が付けば「子育てとなんとか両立しながらスタートアップでがんばる」という欲張りな選択をしていました。

カミナシの5Valueのひとつである「現場ドリブン」

カミナシに転職してみて

で、実際どう?やっていけてる?というところなんですが、結論、楽しく働いております!楽しいです!
ですが、転職してしばらくは自分のペースがうまく作れず相当アワアワしていました。

小さな組織からの転職でslackの情報量が段違いでアワアワし…

toBもSaaSも未経験だったのでドメイン知識や用語がわからずアワアワし…(チャーンも知りませんでしたほんとすみません)

カミナシはNotionにドキュメントも沢山あって(すごい)、しかしたくさんあるのでアワアワし…

何よりやりたいことに対して動ける時間が全然足らず、それが一番もどかしかったです。入社してしばらくは、毎日時間が足りないことに地味にストレスを感じながら過ごしていました。

変わるきっかけになったHR面談

状況が変わるきっかけになったのが、HRとの入社後1ヶ月面談でした。
1ヶ月面談としてHRのshuheiさんと1on1をした際に「時間が足りなくて悲しいです..」と相談しました。(余談ですが、shuheiさんは前々職の上司です。なんて偶然。)
この時にモニャモニャしているわたしにshuheiさんが

「自分への期待は早めに折り合いをつけよう」
「無理なもんは無理なんだ、働き方を自分の中でちゃんと決めた方がいい」

と、バシッと切れ味の良い言葉をくださったのですが、これがめちゃくちゃ印象的で、この日から良い意味で諦めがついた気がしています。
ストレスを感じたところで時間は増えないしな、動ける時間の中で最大限がんばるしかないんだよな、みたいな。
あと「一番大事なのは家族と健康だよ!アンパンマンとかの世界観の中で仕事のこと考えるのも超人じゃないと無理だよ(笑)」もめちゃくちゃ記憶に残りました。
わたしにぶら下がっていた重たい何かを落としてくれたshuheiさん、その節は本当にありがとうございます。

入社3ヶ月間のあゆみを謎の生き物を添えて

デザイナーとして働いてみて

デザイナーとして良いな〜と思っていることも沢山あります!
一番はやっぱり現場訪問で、前職よりも圧倒的にお客様とお会いする回数が増えました。(デザイナーも本当に現場ドリブンしてます!)
そして、それにより実際に手を動かす際の「この機能はどこまでいるんだ...」「デザインどっちがいいんだ…」のような迷いが明らかに減ったと感じています。前提情報や価値仮説が揃うとこんなに考えやすくなるんだ〜と嬉しい気持ちです。

雪の中お客様訪問へ行った回

また、探索時もアウトプットし続けることの大事さを強く実感するようになりました。
ヒアリングでお客さまに見ていただくためのモック作成はもちろんなんですが、チーム内での共通認識や合意形成を進めるために画面デザインを気軽に出していく、という動き方は今まではあまりやってきていなくて、新鮮かつ楽しんで取り組んでいます。

最後に

カミナシでは子育て中の社員も沢山働いております!(入社前に想像していた3倍は多かったです)プロダクトデザイナーはもちろん、あらゆるポジションで絶賛採用中です。
カミナシの事業やビジョンに少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひぜひ、カジュアル面談からお話ししましょう!


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