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プロという存在

麻雀格闘倶楽部で遊んでいたある日私はいつものようにポチポチしていました。ちょっと休憩から帰ってきて再開し対戦相手を待っていた時でした。突然画面がゆっくり暗くなり雷が画面いっぱいに落ちました。思わず大声でうわぁぁ!!!と叫んでしまいました。

「覚悟はできてるのかしら!?」

その言葉とともに降臨したのは今1番私が尊敬している仲田加南プロでした。な、なんだ!?女性の方が来たぞ!?プロ本人!?待ってどうしよう!?と私は1人でテンパっていました。初めてのプロの方の対戦はもう凄かったです。ラリアット炸裂で私は点棒全て取られてしまいとんでしまいました。


この人すごい…いっぱいあがってるしどういう人なんだろう…19歳の私は加南さんを調べたくさん動画を見ました。麻雀プロという存在に初めて触れました。


20歳になるときに私は渋谷ウェルカムで働き始めました。でもまだまだへっぽこで点数もあんまり覚えられていなかったし役もすぐわからなかったしお客さんに怒られてばかりでした。その時にこれだけは頑張ろうと思ったのは所作でした。きれいになるべく早く切ろう。お客様のスピードに合わせられるようにしよう。おうちに帰っていつも麻雀牌を使ってたくさん練習しました。


少し時間が経ち渋谷ウェルカムで働いているアルバイトの男の子が2人協会にプロとして合格しました。その頃から少しプロに興味を持っていましたが私はなれないよね…と感じていました。


渋谷のとあるバーで私は麻雀プロになろうか悩んでいた時よく一緒に飲んでくださるOさんが私にこう言いました。

「人生一度きりなんだから亜美ちゃんの好きにしたらいいじゃない!プロになりなよ!俺は応援するし!絶対になった方がいい!」その言葉に背中を押されプロになろうと決めました。


決めたはいいもののどの団体に入ろうかなぁと悩んだ時やはり1番最初に浮かんだのは連盟さんでした。仲田プロがいらっしゃるし私に初めて麻雀の楽しさを教えてくださったとても大切な団体さんだったからです。でも一発裏なしのルールに私は衝撃を受けました。元々一発裏ありのルールが普通だと思っていたのでとても困惑しました。

その時期に金太賢プロと一緒にお仕事させていただいた時がありました。仕事終わりに飲みに行った時に麻雀プロになる悩みを相談した時に金さんはお酒の席だからなのかそれか本気でおっしゃっていただけたのかわかりませんでしたがこうお話ししてくださいました。

「じゃあ、協会に入って僕と雀王決定戦で戦おうよ!」と。その言葉は私にとって麻雀プロへの決意に変わりました。


私は麻雀プロになる。強い人と沢山麻雀を打ちたい。麻雀を極めたい。母に言われた必要とされない人間ではなくプロの世界で1人の女として必要とされる尊敬される麻雀プロになってやる。


その決意とともに私は日本プロ麻雀協会という団体に入ることを決意しました。


次の記事は私が麻雀プロになるためにお世話になった師匠とのお話です。ここまで読んでいただきありがとうございました。今後も楽しみにしていただけたらうれしいです。

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