ぐらしあすの「精神科病院の閉鎖病棟」

一般的に、患者さんが病棟から勝手に出ないように頑丈に施錠し管理している空間のイメージがあるかもしれない。

自傷他害の恐れのある場合、一時的に保護室に入るときはそうそう簡単には部屋からは出られない。

今でも夕方5時から翌朝6時までは施錠していない病院もある。
基本的に一時閉鎖病棟である。
主治医から外出が許されている患者さんは、その時間内なら外出できる。
しかし、どこに行くかはノートに書く必要性がある。

施錠している時間帯は仕方ないと考える。
というのも、職員数が少なくなるし、実際に病院から出て行ってその日に帰らず(帰って来れなかったのかもしれない)、結果警察に保護願を出したこともあったようだ。

最近では、病棟自体に施錠せず、患者さんが病院に出入りできる扉にだけ施錠するパターンも出てきた。
行き先を告げ、顔を見てから解錠し、病棟に入っていくというシステムの病院も多い。

一人で外出できない(危険であったり、病院に帰って来られない場合)患者さんは、主として男性ナースが同行する。

結局条件はあるものの、基本的には外出は可能なのである。

患者さんの人権の尊重は重要である。

上記のようなもろもろの事情で、施錠せざるを得ないのは致し方ないとぐらしあすは思う。

常に施錠していない病院は、患者さんがいつでも医療で守られた空間から出ることが可能であるし、誰もが入って来ることが可能なため、かえって危険であると思う。

ディプレッションまっさかり。ぐらしあすの「こころの声」を中心に、自分が体験したことや、時折感じる何のエビデンスもない、主観の記事も徒然に書いていきたいとおもいます。よろしくおねがいします。