トラウマ構造の理解

脱色という用語がいい。前提はここ。

❝二項対立的なものが、そこから抜け出せない閉域のように「私」を支配しているとき、対立する 二項を共に成り立たせる肯定的矛盾と、共に否定する否定的矛盾が共立することをトラウマ構造と呼ぶ。

わたしがトラウマ構造にあるとき、わたしは、この閉域の外部を召喚し、外部に触れることができる。それが創造であり、癒しである。トラウマ構造は、創造のための構えであり、装置ということができる。❞

郡司ペギオ幸夫『創造性はどこからやってくるか ─天然表現の世界』(ちくま新書❩

66頁「第2章 外部へ出るために」