#短編小説
✲*゚1.泣きボクロ
午前四時。
窓の外で鳥たちが鳴き始めた。
カーテンの隙間から、ゆっくりと白い光が差し込み始める。
机の上には飲みかけのペットボトル。パッケージはローソンの安いジャスミン茶だけど、中身はただの水道水。それから読みかけの文庫本と、描きかけのスケッチブック。どれもこれも中途半端。
部屋が明るくなるにつれて、それらの輪郭がはっきりしてくる。
あたしは布団の中から、段々と明るさを増していく自分の部
午前四時。
窓の外で鳥たちが鳴き始めた。
カーテンの隙間から、ゆっくりと白い光が差し込み始める。
机の上には飲みかけのペットボトル。パッケージはローソンの安いジャスミン茶だけど、中身はただの水道水。それから読みかけの文庫本と、描きかけのスケッチブック。どれもこれも中途半端。
部屋が明るくなるにつれて、それらの輪郭がはっきりしてくる。
あたしは布団の中から、段々と明るさを増していく自分の部