金曜日の作文
✒️昔書いた作文の出来がいいので投稿してみることにする。
金曜日になると私はお酒を飲むと決めている。その中でも私は最近赤玉ポートワインを呑んでみたいのだ。それは私の好きな森見登美彦の小説、「有頂天家族」に赤玉ポートワインが登場する場面があるからだ。彼の作品には赤玉ポートワインを始め、電気ブランなどのお酒が出てくる。そのお酒の表現が呑兵衛の心をくすぐるもので小説をツマミにゆっくりお酒を飲んでみたいとも思ってしまう。そのようにお酒は楽しいものだが間違って楽しんでいる人が多いのも事実である。お酒を呑むのかお酒に呑まれるか、楽しみ方や後悔の仕方も人それぞれだ。
よく飲み屋で会う方々の大概が鯨飲のごとくお酒を飲まれる。そして話が面白いのだ。小説化するとベストセラーになると私は確信している。先日は各年代別の「秘密」という言葉の言い回しについて1時間程熱く議論を交わしたことがあった。言葉というものは面白い。身振り手振りや呼吸の置き方、その人の人生経験で「秘密」という言葉一つでも全く違ったものになるのだ。私にとって飲み屋はもう一つの学校でもある。
うまく否定は出来ないが私をただの呑兵衛な大学生として思われた方、それは間違いだ。私は人との会話や小説など様々な表現に囲まれて飲むのが好きなのだ。学生とも社会人の方とも御年配の方ともそれぞれの楽しみ方、どんな会話が飛び出すんだろうかというワクワク感がある。それを一番感じるのが金曜日のような気が私にはする。
びしっと決めていた平日からダラっと過ごす土日 に移る金曜日の夜。私はあの時間がたまらなく好きなのである。普段、見かけない人も集まって街が賑やかになる。プレミアムフライデーもその延長にあるのではないのだろうかと思う。普段、仕事終わりクタクタに疲れているからと飲みに行かない人たちが少しでも飲みに行こうと思える時間を作りあげたのではないだろうか。様々な人との出会いは自分の価値観を広げることに繋がる。そんな素敵な時間を作れる金曜日。金曜日を夜活に。
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