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TRPGの自PC香水で遊びました。

 はい、こんにちは、こんばんは! 雨谷とうかです。


 以前、自創作っ子のイメージ香水を頼んだよー、って記事を書いたんですけど。

 最近はTRPGをたくさん遊んでいて、思い入れの深いPCたちが増えてきたので、その子たちでも同じ遊びをしてみることにしました!
 オーダー先は、前回と同じく「Scently」さん。


 ……なーんでいちいち香水のレポ書くかって、そうでもしないと香りでの表現が凄まじすぎておかしくなるんですよね。
 ようは、言語化することでかろうじて正気を保っているやつ。場合によっちゃ自分の言葉でトドメ食らってるけど、まあご愛嬌。


 というわけで、以下は該当PCをご存じでないかたにはおそらく意味不明な文章が続きます。すみません! 今後余裕があれば、それぞれの人物像とか簡単な紹介も書き足したいなとは思ってます。思ってはいるんです。

 ひとまずは、おかしくなっている飴屋さんのようすをお楽しみください。


 



■1本目いってみよう。

 今回PCふたりぶん頼んだので、どっちからいくか悩んだのですが……まあ、ここはPCをビルドした順にしようか……

 そーれっ。

●トップノート(つけた直後の香り)

 吹きかけた瞬間、ふわっと甘い香り。お砂糖たっぷりの紅茶みたいだ……うっわ、めっちゃかわいい……人懐っこいときのけーくんだぁ……
 でも、少し経つとどことなく癖のある香りが出てくる。あ、うわ、なんだこれ、なんの香りだかわかんないけど一筋縄じゃない感じがものすごく「っぽい」……おいしい紅茶のほどよい渋味、みたいな香りがする。

 ……っていうか、前にいただいたことのある「さくらの紅茶」ってこんな感じじゃなかったか???

 いや待って、わたし、この子の隠れモチーフが桜だなんてオーダーシートには書いてないんですけど!? ならこれはわたしの深読み……とも言い切れないな、イメージカラーにはばっちり「桜色」って書いたんだった……


 なんていうか、木に咲く花みたいな香り、という印象。それこそ桜の花とか、実際の香りはともかく、お菓子やお茶なんかでイメージとして使われがちなのはこういう淡くて甘い香りじゃないか……? なおかつ、かわいいだけじゃ終わらない感じ、めっちゃ系くんだー。
 だんだんフローラルな感じが強くなってくるの、ゆるやかに花が綻んでいくみたいだな……で、そこからじんわりと緑の感じが強まってくる……うわ、マジで桜みたい……咲き始め、満開、からの葉桜……
 使われている香料に「さくら」の明記はなかったけど、ほんとに桜使われるよりよっぽど桜らしいかもしれない。

 えー、すごい、すごーい。楽しすぎる。


 ……さて、いまのうちにレシピの解読をしておこう。

(以前の記事と同様、具体的な構成は差し控えます! Scentlyさんのパーソナライズ香水は、自社香水のなかからオーダー内容にあったものを届けてくれる、という仕組みのため、どこかにはわたしと同じ香水を受け取っているかたがいるかもしれないので……!)

 今回は、とにかく花と樹木、ハーブティーっぽいラインナップですね。ハーブのなかでも、眠りとかを助けるような、気持ちを落ち着かせるほうの系統。
 マジで「鎮静作用のあるハーブティー」じゃんか。同僚から贈られたハーブティーっぽい香りだとなお嬉しい、とは書いたけど、ここまで徹底されることある??? すごくない??? それでいて本人らしくもあるのすさまじすぎない???


 ……あれ。うん?

 そうこうしているうちに、なんか、最初に思った「あまーい紅茶」っぽさに香りが回帰してきてる気がするんですが。
 え、そんなことある? そんな表現までできるの!? 香水すげぇな!?


●ミドルノート(30分後〜2時間あたりの香り)

 あの……「最初の30分」の変遷を、ここにきてもう一度体感してるんですけど……びっくりしてる……そんなことあるぅ……???
 なんとなく思い浮かべたのは、やっぱり桜の景色。桜の時期って、品種の違いとかで何度か見頃が来たりするじゃないですか……そんなかんじ……まじかー……

 ……まじかー。


 かつ、ただただ「桜」ってよりは、やっぱりどこか「お茶」っぽさがあるんだよな……ミドルノートにはそのものずばりの「ブラックティー(紅茶)」が入っているようなので、必然かもしれないのですが……えぇー、すごー……

 えぇー……すごい……すごすぎてなんも言えない……


 ……あ、だんだん樹木の香りになってきた。舞い始め、葉桜、その向こうには新緑の風景。
 うわー……ちょっとまってくれ、このへんになってくるとほんとに眠る前のハーブティーだ……うわぁ……

 うわぁ…………(語彙がない)


●ラストノート(2時間経過〜)

 んでですね。
 最後の最後に残ったのが、いままでとはちょっと違った甘さのある香りで、どう言えばいいんだろ……って思ってたんだけど、あの。

 これ、洗濯物から香る、フローラルな柔軟剤の匂いに近いんだな……と……


 気づいた瞬間、情緒がおしまいになりました。はい。
 亡くなった母親の面影……うわぁん……むり……むり……やばい……いい匂いのするブランケットに包まれて眠るとか、お風呂上がりにふわっふわのタオルが置いてあるとか、そういう……もう戻ることのない日常……いまさらになって知るあいのかたち……むり……うわああああ。゚(゚´ω`゚)゚。


 え、香水で泣かされることある???


 ……このガタガタ情緒のままもう1本使う勇気、というか気力体力がなかったため、翌日にまわすことにしました。
 すでにこころがぐっちゃぐちゃなんですけど……まだあるんだよな、耐えられるんか……?


■2本目いってみよう。


 というわけで、翌日。
 今度は、先に香水の構成から確認しておくことにしました。というのも、あの、キャップ開けた時点で「なんだこれ色っぽ!?」となったため……たしかに、1本目の子より大人っぽい人物なので、それ自体は解釈一致なんですけど……

 ……ラストノートにムスク入ってたらそりゃ色っぽいわな。
 納得はしたけど動揺はしたまま、いくぜ。うりゃ。


●トップノート

 すでに述べたとおり、香水のキャップ開けたときの香りがめちゃくちゃに色っぽくてガタガタしてたんですけど、吹きかけてみると

 え、まって印象ぜんぜん違う!

 すっきり爽やかめの緑茶だこれ!? なんで!? どうして!?
 ほんのりと柑橘っぽさもありつつ……えっと、日本茶とか和紅茶みたいな、洗練されてて落ち着いた匂い……


 な、なんだこれ……めっちゃわかる……このひとこういう飲みもの好きだと思う、っていうか本人からこういう香りすると思う……(頭抱え)
 品があるんだけど、かといって周囲に緊張感を与えて気後れさせるような感じはしない、というか……わ、わかる〜……そうだね……こういうひとだね……


 ……にしても、これで「ベルガモット」と「ラベンダー」は系くんのと共通なんだよな……? ぜんぜん雰囲気違うからすごい……あと、ベルガモットもラベンダーもエッセンシャルオイルをもともと持っているんだけど、それらとも印象が違ってびっくりする……
 香り、ほんっとに奥が深いね……


 あれです、あの、本人が気に入ってる茶葉の専門店なんかはきっとこんな匂いの空間なんだと思う。ひぇ〜……


 で、しばらくは「いい香り〜」ってのんびりしていたんですけど。


●ミドルノート

 ……え。あの、待って、なんか、あの、

 可愛い女の子みたいな香りがする!! え、なんで? どうして!?!?!?


 いや、あの、これは……この、花束みたいな甘めの香りからぱっと想起したのが、もう、この青年の「先輩」以外の何者でもなくて……最初で最後の、恋の相手……うっ……

 彼女との想い出について、べつに本人は必死になって伏せてるわけじゃない、聞かれてないから話してないだけ、なので……わかってるひとからすればミドルノートの時点で感じ取れちゃうのも「そうですね!!」としか……
 先輩自身は香水とか使ってたイメージがない(そういうおしゃれに目覚めるには、命を散らすのがあまりに早すぎた)んだけど、おとなになって香水を買ってみる日が来たとしたらきっとこういうのを選んだだろうし、そうじゃなくてもシャンプーとかでこういう香りを好んでたんじゃないかな……って……
 ついでに言うなら、この青年が彼女の墓前に供えているのも、こういう香りの花なんだろうな……って……

 ……え、香水で泣かされることある???(2日連続)


 なにか懐かしさがあるなと思ったら、ミドルノートの主軸は金木犀なのか。秋の花、このひとの誕生日あたりに咲く花だ……
 うわぁん。まだ泣いてる。


●ラストノート

 それで。
 これ、最後のほうに残ってるのはなんの香りって言えばいいんだろうな……ってしばらく考えてたんだけど、あの……お線香っぽい……かもしれん……
 っていうか 古い日本家屋?

 ……あれ? もしかしてわたし、香水の変化を通してこのひとの人生遡らされてますか???


 この青年の子ども時代はそんなに深掘りしてないんですが、お家柄など踏まえるに、幼少期の夏休みとか……本家のお屋敷でどうのこうの、みたいなこと経験してそうだよな、って……思ってしまい……
 え、まって、ちょっとまって、めっちゃヒノキみたいな和の香りがする……うわっ……

 うわっ…………


 なんだこれ…………なんか、聡明で大人びた、折り目ただしい少年って感じ…………実際そういう子どもだったんだろうな、とも思うので、もうなんも言えない…………
 そうか……これは追憶でござったか…………


●あらためての感想。

 えっと、あの。
 人生……でした……

 想いは香りで表せる、という言葉がScentlyさんのパーソナライズ香水のラベルには書いてあるのですが……ほんとそのまんまで……見事でした……

 自創作っ子でオーダーしたとき「解釈一致だからこそ自分から香るのが解釈違う!!!!」とかいう謎の発狂をキメたため、ぬいちゃんにも香りを移してみてたんですけど、あの……めっちゃいい匂いだし、これはたしかに本人から香りそうだなとも思った……
 や、やばい……この遊びはやばい……


 あと、自分ひとりだと深く考えなかったような解釈が、香りによって浮き出てくるのもおもしろいなーって。
 彼らの幼年期にこうまで思いを馳せるの、香水がなかったらやってないことだと思うので……


(もっかいリンク載せておくね。)

 あー、PCでやるのもたのしい! 香りとかで遊ぶのいけるひとは、ぜひ試してみてほしいです。なんなら自陣の香水ほしい。やりたい。


 と、今回のレポはこんなところで、かな!
 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました! 香りってすごいよ!


2024/01/16
雨谷とうか @ameya_ayameya


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