見出し画像

創作っ子のイメージ香水をオーダーしたはなし。

 はい、こんにちは。雨谷とうかです。
 今回の記事はもう、タイトルそのまんま。自創作を拗らせまくった果てに、イメージ香水のオーダーをしてしまいました。

 イメージ香水をお願いしたい、ってなった場合、いくつか選択肢があるみたいなんですが、今回わたしは「Scently」さんでオーダーしました。
 ガイドラインなどを拝読してみて、透明性を重視なさっている姿勢が気に入ったので……!

(リンクはこちら。)


「このひとってどう説明したらいいんだ……?」と悩みつつ書いたオーダーシートの送信から、到着まで2週間ちょい。
 発送通知が来たときのわたしはというと、なぜか動揺でめっちゃ発狂しておりました。


 ……いや、だって。

 わたしはあの子たちの物語の作者ではあるけど、逆に言えば作者でしかないし。
 今回のオーダーでイメージ元にした青年の「とくべつ」はぜったいにわたしじゃないし。ていうか、あのせんせーの香りまでわかる距離にわたしがいるはずないし?

 え、どういう解釈で使えばいい!? なに!?


 めちゃくちゃ真剣に困ったんですけど、

パッケージ。きれい。
香水とメッセージカード。すごい。

 届いてしまったものはしかたない……


 というわけで、いきます。「Scently」さんにオーダーした自創作っ子イメージ香水を、実際に使ってみたレポ。
 おもしろがっていただけたら、うれしいです。



●つかってみたよ。

 もう、どこに使っていいかわからんので、おとなしく手首にしました。うりゃあ。

 もうなんもわかんないよ。自分からあのおにーさんの香りがするのだとしたら、正直なとこ解釈違いにもほどがあるんだけど。
 しかたないよ。うん。


 ……さて。


・トップノート(つけた直後)

 第一印象は「あ、こう来たか」って感じ。で、じわじわっと納得感がくる、というか。
 樹木っぽい落ち着きと、柑橘っぽさ。総じて、すっきりめの洗練された香りがする。あー……うん……あのひとこーゆー香りしそう……(頭抱え)

 香りにキツさみたいなものがないんだよな……なんならほのかに甘みがあるというか?
 そう……っすね……つねに冷静だから冷徹、冷血に見えるだけで、厳しい人間ではないんですよあのひと……そうっすね……はい……正しい……


 ……で、いまのうちに軽く整理しておこうか。同封されていたカードの内容から、香りを一覧にしていきます。

 ……。
(※最初に投稿したときは一覧そのまま載せていたのですが、「Scently」さんのサービス内容だとどこかにわたしと同じ構成の香りを受け取られるかたがいるかもしれないので、そっと取り下げました! もし同じだったとしても、それはあなたのために選ばれた香りだからね。)

 トップノートに含まれるシトラスな香りの一部が「ベルガモット」であることに気づいてしまい、ますます頭を抱えるはめになりました。
 紅茶じゃん。なつめさんじゃん。あかりちゃんじゃん。ヒアリングシートに彼女たちのことは記載してないんですけど。ねえ。どうなってるんですかね。すごすぎない?

 で、これラストノートにはサンダルウッドが入ってるのか……白檀……あー、ありそう……まださほど香ってない段階のはずだから、なんとも言えないけど……

 あと、あの、メッセージカードのカラーリングが……!
 わたしはイメージカラーを「藍色」としか指定しなかったんですが、うっすらと紫に向かう夜空のグラデーションになってて……「これは……『月のあかり』概念……?」となりました。
 まあ、ここはおそらくわたしの深読みでしょうね。星とか天文学のことはヒアリングシートに書いたので、そのへん踏まえて星空っぽい色にしてくれたのかもしれない。

 ……もうなんもわからん。すごすぎる。


 とかなんとか言ってるうちに、30分くらい経ったかな? このへんからはミドルノートになるんですかね。


・ミドルノート(30分ほど経過)

 なんとなく、葉っぱみたいな緑を感じる薫りになってきた気が……
 落ち着きと穏やかさ、品のよさは変わらないままで、さっきよりもやわらかい印象がほんのり強くなったような。

 あとは、たまたま雨の日だから、ってのもあるのかな、ほのかに雨の匂いがする……雨粒を受けてきらきらしている、深い緑の匂い。
 山の上、森のなかの天文台じゃん。うわ。

 それから、なんていうんだろ、木材の匂い……? 木の家具とか、一覧には載ってなかったけど檜とかから感じるような、甘くもありつつ涼やかさのある匂い、って言ったらいいかな、そういうのも徐々に感じる。古い木の本棚なんか、こんな匂いがしそう。
 いや第二研究室じゃん……おじゃましてます……


 ここまで一貫して、あたまのよさそうな香りがします……あたまのわるそうな感想ですが……
 頭脳労働がしたいとき、というか、冴えた頭になりたいときにアシストしてくれそうな香り、って言ったらいい? ほどよく緊張を解いて、巡らせるべき思考に集中させてくれそうな……

 ……ってところまで書いて「まさしくこのひとじゃん!!」と頭を打ちつけました。なに? 情緒不安定か?
 いやあの、これね、あのね、なにげなく手を使ったときなんかに「自分じゃない誰か」の気配がふわっと香るから、わりと……心臓に優しくなくてですね……?
 解釈の精緻さと香りの深さがすごいよ……ここまで来るといっそこわいよ……わたしが深読みしまくってるだけなのかもしれないけど……

 ……寝具には使わないのがいいかもなあ。うわーこのひとだー、ってなりすぎて、眠れる気がしないです。どういう状況……?
 ブランケットとかなら、まあ、なくはない……かな? 小休憩にはいいかもしれない。


 香りの変化につれて、古い紙みたいな甘い匂いが強まってくるの、ずるいと思うんだよな……たしかに古書の匂いは「イメージする香り」のひとつとして記載しましたが……香水で再現できるものなの……? 香りってすごいね……?
 研究室内がちょっとした図書館と化す程度にはアナログ派だもんな、あのひと。アイデア出しも、なんなら計算も紙だったはずで……うわ……せんせー本人でもあるんだろうけど、これってじつは「彼を取り巻く環境」の香りでもあるのでは……?

 てことは、いつでも第二研究室行けるじゃん。わぁい、これはうれしい。


 香りの変化をおもしろがりつつ、香水についていろいろ調べてみる。
 今回のは、たぶんシトラス→フローラル+グリーン→ウッディみたいな構成なんだろうな。花や果実の香りも効果的に使いつつ、一貫しているのは樹木や葉などの深緑を思わせる深い薫り、というか。温かさのなかに、心地よい苦みがあるのがいいよね。ほっとする。


・ラストノート(2時間ほど経過)

 お、だんだん白檀っぽい香りになってきた。このあたりがいわゆるラストノートですね。

 ミドルノートまでだと中性的というか、どんなひとが使っていても違和感のなさそうな香り、と感じていたのですが……ここまでくると、ユニセックス〜ほんのりメンズライクな印象になるなあ。そもそも、木の匂いってさほどフェミニンじゃないもんね……ここまでニュートラルだったのがむしろすごいかも。
 オーダーシート書くときに、「大人っぽさ、色っぽさはどのくらいですか?」みたいな選択肢があって、「おとなっぽいし、落ち着いた人物なんだけど、まったくと言っていいほど色っぽい印象はない」っていうので回答に困ったんだけれど……こういうふうに変化するのならちょうどいいかもって思うもんな……
 博識で頼れる先生、って感じ。正しい。

 白檀、サンダルウッドっていうのもカード見て「らしいな」と思ったポイントなんだよね……信心深いほうではない、そのへんかなりドライなのは作中で本人も言及しているとおりなんだけど、すごく礼儀正しい人物でもあるので……お線香とか定期的にあげてそうなイメージなんだよ……
 とはいえ、いざ香ってくると「めっちゃお線香の匂い」ってわけでもなくて、深い森みたいな印象もあるんだな。組み合わされてる香りのおかげかな? ラストノートは、なんとなく眠くなるかも。
 こういうのが、安心する匂い、というやつなのかもしれない。

 ひゃー、すごい。


●あらためての感想というか。

 あの……すごかったです……
 だいたいのことはここまでに書き尽くしてしまったので、あらためて、って考えてもなかなか言葉が出てこないんだけど……なんだろな……

 推しイメージとかそういうの抜きにしたとき、「思考や集中のアシストに向いてそうな、安心感もありつつ冴えた香りだな」っていう感覚があって、そこから「まさしくこのひとじゃん……」という感想に戻ってくる自分がとてもおもしろかった。
 うん、たのしかった!


 ほかの子でもお願いしてみたいなあと思いつつ、なにぶん香水ってはじめて買ったので……今回オーダーした香水がどのくらいのペースで使えるかを見てから考えようかな!
 そのあいだに、オーダーシートの下書きをしようと思います。

 ……いや、頼む気しかないんじゃん。


 というわけで、拗らせすぎ一次創作小説書きのイメージ香水レポでした。
 いただいた香りから、さらに解釈が深まる、広がる感じがしました。すごかったよ……

(最後にもっかいリンク貼っておくね)


 すごくたのしいので、香りとかだいじょうぶなひとはぜひ検討してみては。
 ではでは、今回はこのへんで。またね!


2023/04/26
雨谷とうか @ameya_ayameya

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?