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【PUNKとの、出逢い】

PUNKとの奇跡的な出逢いは、私が月一で通院している心療内科と同じ通りにあるペットショップでした。
私は、30年くらいパニック障害という視えない敵と闘っています。
何時もは、自分が精一杯で、
『ここペットショップかな?』くらいの気持ちで病院に駆け込んでいた感じです。
そのペットショップは、
店員さんは見当たらなく、
ガラス張りの大きなお部屋を三つに仕切お部屋に一匹ずつ、
小さなワンちゃんが居ました。

ある日の通院日、
強い目線を感じ診察後に目線を感じたペットショップに入ったのですがやはりお店の方はいなく、躊躇したのですが、端からパピーを見ていたら1番端の子がずっと私を見ているので目の前に行ってしゃがみこんで見ていると、目線を外さずずっと私を見つめてきます。
よくよく見ると、真っ白なそのパピーは、耳が立っていなく、少しコロンとしていて、犬種が解らなく、でもじっと大人しく私の目をずっと見つめてきます。
突然『その子、ロングコートチワワなんですよ、耳立ってなくてチワワっぽくないんですけど』と。
いつの間にか奥の部屋からお店の方が私の横に立っていて、『全くチワワっぽくなくて、1度も吠えた事がなくて性格が優しくて、夏日のお店の前のお散歩にも肉球が火傷したら大変と、ついついこの子だけ甘やかしちゃうんです。』

それが、【PUNK】でした。

私の父は防衛庁に勤めていた為、学生時代は防衛庁の官舎で過ごしていた為、動物を飼った事がありません。
父は、突然的に白血病になってしまい、平成十七年に他界してしまいました。
母は、私が産まれる前に心臓病を患い、出産も何方かが、、とという状況の中、奇跡的に母も無事で私も無事に産んでくれ、その後命を賭けた大きな手術を二度も成功させた心臓にペースメーカーではなく特殊な機械を入れる手術を成功させた超人でした。
勿論、兄弟姉妹はいなく、
ひとりっ子です。
その為、産まれてから母は入院したまま過ごし、私は幼少期、親戚に預けられた期間が長く続きました。

PUNKを迎えられる状況でもなく、サヨナラを告げペットショップを出たのですが、振り返ると何故かPUNKだけがじっと私を目で追っていて、
『無理無理』と自分に言い聞かせ駅に向かったのですが、
どうしても一度だけPUNKを抱きたい気持ちが大きくなり、
ペットショップに戻り、特殊なペットショップだったので抱かせてくれるか解らないまま入った瞬間に
『少しだけこの子抱かせて下さい!』
と告げ、快く抱かせて貰いました。
PUNKは、本当に大人しく、
だけれど私をじっと見つめたままチュッとキスをして眠ってしまいました。
その瞬間、泪が溢れてきて
『この子と一緒にいなきゃいけない!』
と自分の使命を見つけた感覚に陥り、ずっと抱きしめていた姿を見てお店の方が、
『一日だけこの子と過ごしてみますか?』と。
『必ず、明日一緒に連れて帰ってきてくれたら』と。
泣きながら頷き、その日PUNKと一緒に帰宅していました。
帰宅後、何をするにもずっと一緒で、寝る時には私の腕の中でスヤスヤ眠り、私も処方薬を飲むのを忘れ眠りに堕ちました。
翌日、約束通りPUNKと一緒にペットショップへ行き、お店の方と色々とお話しを聞いてもらい、最後のお別れを告げようとして抱っこをするとPUNKが泪を流してパピーの声で『くぅーん、くぅーん』と鳴き、キスをしまくっていたのです。
お店の方も驚いて、私は一緒に泪して、結果PUNKを家族に迎える事となったわけです。

2020年の最初のコロナ禍、母がベッドでPUNKを抱き、母と話しをしながら私はベランダにお布団を干して振り返ると、母が倒れて意識不明になっており、急いで救急車を呼びPUNKを置いて病院に向かいました。
そのまま入院となり、最初のコロナ禍時期の為、院内には入れず、
『何かあったら連絡しますので』と帰るよう託されたのですが、帰れるわけもなく居座ったのですが、外に出されてしまい、何が何だか解らず泣きながら叫んでいたら救急車の方が、
『お家でワンちゃん困ってますよ』と言われ、我に返り帰宅し、入院用具等を袋に詰め込み、PUNKと一緒に再度病院へ。
その夜から病院前でPUNKと一緒に車中泊をする事にしました。
暑過ぎる夏の車中泊が続く中、車中泊をしている事を病院にバレて『貴方が死にますよ!』と強く怒られ、それでも続け過ごしました、PUNKと一緒に。
最期は、先生が『絶対に内職だから』と私だけ集中治療室に入れてくれ、母の手を握り泣き叫びながら、倒れてから一度も話す事ができなかった事だけが悔やまれるけれど、母の立派な最期を看取る事ができました。
お葬式は、父と同じ御住職と私とPUNKで行いました。
その日からPUNKは、父と母のお仏壇から離れず、度々部屋の門や天井を見上げる事が多く、『お母さんがいるんだね』とPUNKと話しながら過ごしました。
PUNKは唯一無二の私の家族です。
その唯一無二のPUNKが、
いつ突然的に、母の様にと思うと。。。

手術しか助かる方法はなく、
それは多額のお金があれば助かる。
お金が無いならばその命は助からない。
命って、そんなものではない。

神様がいるならば、
もう、これ以上、家族が居なくなる最悪の哀しみを受けたくない!
奪わないで下さい!

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