寿司を握る派❔食べる派❔2022年1月24日の日記

今現在『翔太の寿司』の合本版が全巻kindleにて、77円で購入できる。

もはや、安さを表現するワンコイン何て言葉では表現できない格安っぷりだ。

古本屋で購入するより安い、はたして作者にこの売り上げは還元されるのだろうか、それだけが心配だ。

昔の作品ということもあり、無理編にゲンコツ的な要素もあるが、それは時代のフレイバーとして見ていただければと思う。

翔太の寿司を見て思った事は、昭和の板前修業の問題点って、厳しさや根性よりも、理不尽さに耐える部分がメインになりがちな部分だと思っている。

しかし、親方や教える側は、厳しさと理不尽さを区分けしていないため、月日がたっても、同じ文化が受け継がれているだろうと推測していた。

親元を離れて修行に来る時点で、根性が有る証拠だ。

教える側や、親方から見て、気合が足りねぇ、根性が無いだの言う人もいるかも知れないが、そうではない、意味も分からずにゲンコツ貰ったり、怒鳴りつけられるなどの理不尽さが不快で仕方が無いだけなのだと思う。

話は逸れてしまいましたが、

とにかく、全国の寿司好きは購入して読むべし。

翔太の寿司の登場人物で印象に残るといえば、通称『柏手の安』であろう。

翔太が参加する、寿司のコンテストには審査委員として君臨していて、本当に旨い寿司を食べると名前の通り柏手を打つというキャラクターなのだが、彼が柏手を打つ=勝利宣言みたいな感じになり、たまに、柏手を打ちそうになると急に冷静になって「危うく柏手を打つところだった。」などと発言するので、油断がならない。

読んでいると『CR柏手の安』を打っているような気持ちになって、「いつ柏手(激熱リーチ)が出るのだろうか?」とヤキモキすること請け合いだ。

翔太の寿司に限らず、私が読んで来た料理をテーマにした漫画を思い返してみると、定番の流れというものがあった気がする。

料理漫画を読んでいて、良くある展開を箇条書きで書いて見ると。

1、料理対決の場合は、先行よりも後攻に出される料理が勝ちがち。

2、序盤に対戦相手がチェーン展開する金持ちで、金に言わせて嫌がらせを仕掛けてきがち。

3、その結果、主人公がアイディアを思いつく切っ掛けを作ってしまうので、結果的に敵に塩を送りがち。

4、序盤の性格の悪いライバルが、一転して仲間に入りがち

ざっと書いてみたが、お約束というよりも、様式美と言った方が良いのかも知れない。

最後に、寒い朝に指をかじかみながら、凍えるような水でお米を研ぐ寿司屋の修行も、異物混入について最新の注意を払えば、あれ手袋使用しても良くない?






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