2024年8月13日の日記『準備万端を凌駕する』

※自転車に乗っていたら、短期的な集中豪雨に見舞われた。
事前に天気予報を確認して、バッグにレインコートを用意した私にとって、死角は無かった。ただ、予想を超える雨の勢いを除けば。
自転車に乗って、溺れそうになったのは生まれた初めての経験だった。
顔の至近距離に、蛇口を最大流量に設定したシャワーを浴びせ続けられる状態が延々と続いて、眼も満足に開けることが出来なかったので、流石にその場に立つ止まったのだが、その先にずぶ濡れのカラスも一匹いたのだが、雨に身を任せてなすがままになっていたのをみて、頭の中でビートルズのイマジンのメロディーが流れた。
鳥も飛び立てられない豪雨の中、レインコートで身体は濡れずに済んだが、靴が雨によって水を含んだスポンジのように吸収されていた。
郵便局に置いてある、切手を濡らすためのスポンジを靴にした感じだ。
身体が濡れていないのに、靴だけがずぶ濡れになる状態は精神的に堪えた。
それなら、全身ずぶ濡れの方がまだ仕方ないと思えるが、靴がびしょ濡れの不快さは独特で一生慣れることはないだろう。

※家に到着する頃には雨も止んで、何事もなかったような静かな風景に戻っていた。数十分前までは、排水溝から水が溢れていて、道路が冠水していたろいうのに、あまりにもシレッとし過ぎだ。

この自然現象の無かった感じを人間で例えると、『今週の主役』と書かれたタスキを肩からかけて宴会で誰よりも大盛り上がりしていたのに、急に素に戻って飲み代払って帰宅するのに近い。
怖いって、しかも、ハリウッド・ザコシショウがたまに披露する、目玉が閉じたり開いたりする眼鏡かけたままで帰宅している。

これぐらい、ONとOFFの差が激しすぎる。
自然現象については、もう少し穏やかであって欲しい。
自然からすれば「知らんがな。」というのも百も承知で。






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