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10代の遊び方が結局、性に合っている【ナナメの夕暮れ】

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過去のどうにもならないことや、未来の心配が思い浮かんできたら、とにかく何かしらやってみるようにしている。
ただ天井を見つめて寝転がっているのは、フィジカル的な休息にはなる。
けれども、心には栄養がいかない気がするので、くだらなく思えても取りかかるよういしている。

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そして子供の頃、学校や部活の他にどんなことをしていただろうと思い返して、またやってみたりしている。本読み、漫画、映画、ラジオを聴く、J-POPを聴く、ファッション雑誌を読む、お菓子を食べる、炭酸飲料を飲む、カフェに行く、など。

自分はあまり趣味に傾倒していない方だと思っていたけれど、書き出してみると、充分にあることに気づく。

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数日前に、中古で買ったファイナルファンタジーXVの本編をクリアして、エンドロールまで観た。外出先でミッションのことが気になって帰宅を急いだりしていた。
総プレイ時間が40時間ほどだったのを知ると、3000円程度でここまで暇つぶしできるのかとしみじみ思った。

いままではRPGをクリアまでやりきったことはほぼなかったので、相方と相談しながら攻略していくスタイルを取って、最後まで攻略できた。

”シャットアウトに効果を発揮するのは没頭だ。それは、仕事かもしれないし、趣味かもしれない、友達と会うことかもしれないし、無料のゲームアプリかもしれないし、アイドルを応援することかもしれないし、筋トレかもしれないし、新しい恋かもしれない。”

ナナメの夕暮れ/若林正恭

面白がれるもののひとつにテレビゲームがあった。
それは自分では意外だったけれど、購入してから毎晩、欠かさずに遊ぶほどにハマったのは久しぶりだった。

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かつては、大人になってからテレビゲームはしないと思っていた。
マクドナルドのメニューは食べないと思っていた。
ポテトチップスを食べたりしないだろうし、ジュースは飲まないと思っていた。

けれども、RPGのリアリティ溢れている展開にドキドキしたし、三ツ矢サイダーを飲みながら相方がバトルに苦戦しているのをケラケラ笑って見ていた。

海に向かう途中でマクドナルドに寄って、美味しく食べるにはポテトが先かバーガーが先かなんてしょうもない話を繰り返していた。

古いJ-POPのサビだけ歌って、適当な歌詞をつけて曲名何だっけ?だとか毎度同じくだりをやっている。

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よく、心は中2から変わってないという表現をするいひとがいる。
きっと、変わっていない部分が嗜好とかいうのだろう。
20代は大人の世界をみてみたいという欲求が強くあって、真っ暗でほぼマスターの手元しか見えないバーに行ってみたり、背伸びした価格帯のレストランで食事してみたりしたけれど、10代の遊び方が結局、性に合っているような気がしてきた。

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