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佐野元春ライブ・フィルム 今、何処TOUR

先日、このライブフィルムイベント観てきました。
上映前30分くらい佐野元春さんがトークライブしてくれました。
(バンドメンバーの方と映画監督を交えて)
音楽の影響ってすごいなぁって思う。
昨年別れてしまった彼の音楽の影響がまだ残っている。

良く車の中でいろんな曲を聴かせてくれた。
同じ世代だったこともあり、懐かしい曲もたくさん聴いた。
彼は学生の頃から、佐野元春さんの大ファンだったと言っていた。

50代くらいの方は佐野元春さん世代ど真ん中だと思う。
一昨年の11月にも佐野元春さんのライブにも出かけた。
その時、初めて佐野元春さんを見たのだけど
私が知っていた佐野元春さんがもうとってもかっこよい
男性になっていたので、ひっくり返りそうになった。
そういえば、彼が佐野元春さんが好きだといったときに
私が佐野さんの曲で
グッドバイからはじめようが一番好き」と言ったら
彼は
「珍しいね。あの曲は、亡くなったおじいさんに向けて作られた曲なんだよ」
と教えてくれた。
イントロがストリングスの美しい音色から始まり
「ちょうど波のように~さよならがきました」
と歌いだすのだけど、なぜか
わたしはちょうどが、今日も・・に聞こえていたらしく
歌詞を間違えて覚えていた。
確か、私も佐野さんを知ったのはきっとバンドブームの頃で
懐かしいかな・・レンタルレコード屋で
NO DAMAGEのLPを借りたことを思い出した。

空白の時を経て、佐野さんのライブを見て
先日、トークライブでまた佐野さんをおしゃべりを
楽しみ、ライブフィルムを観てきた。
佐野さんは髪はシルバーで短く、体も引き締まり
まったく老いを感じさせない。そしてまた
歌うように言葉を選んで話す・・

ライブフィルムは、今、何処TOUR 昨年の9月 東京国際フォーラムで
開催されたものだったのだが、佐野さんが
「坂本龍一さんが亡くなり、清志郎もいない・・
でも、僕はここにいる・・」と話していた。
私はそこで、物凄く胸が詰まった。
まず、佐野さんはボーカルであり、演奏者なのだけど
観てると、楽団の指揮者のような感じがするのだ。
一体化している。

昔、SOMEDAYがヒットした時、私は
「この曲の単調なメロディどこが良いんだろう」ずっとと思っていた。
でも、途中からこの曲の心地のよさに突如として気づくのだ。
アンコールで披露された日には
「やった!!!!SOMEDAY聴けた!」と熱狂してしまう。
アンジェリーナを歌ったときも
この1980年デビュー曲がまさか時代を経て
こんなノリノリのかっこいい最高に盛り上がる曲になるなんて
誰が想像しただろかと思ってしまう。
もうやっぱり佐野さんすごいと思った。
だから、著名なミュージシャンが亡くなったけれど
僕はここにいると言った時、お願いだから
限りなく永く歌ってて欲しいと心から思った。
それは、私の好きなミュージシャンは他にもいるけれど
こんな風な感情になったのは初めてだと思う。

そして今でももちろん私は
グッドバイからはじめようが一番好きだ。
この曲を聴くたびに
なぜか、鼻から抜けるような
懐かしさと切なさを感じるからだ。

あなたはよく
こう言っていた
おわりは、はじまり・・
おわりは、はじまり・・

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