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高齢者への超シンプルなUIのスマホ

施設に入っている義父は、毎日自宅の義母に電話するのですが、病気の後遺症で左半身麻痺で、使えるのは右半分のみです。契約しているのはいわゆる「シニアスマホ」。現在使っているのは4年ほど前に義弟の方で契約したものですが、Android端末のシニアスマホを契約してました。

最近、身体機能がやはり少しずつ退化していき(恐らく廃用症候群かと)、右手で操作してたのも、うまくタッチが出来なかったり、シニアスマホとは言え、画面いっぱいにアイコン並んでいて、混乱し始めてきたらしく、しきりに義母に「もっと簡単にできないものか、持ってるのもシンドい」と愚痴ってました。

1ヶ月半ぐらい前に義母から相談受けて、それだったらiPhoneの方がいいのでは?と直感的に思い、「ちょっと調べてみるね」とは言ったものの、骨折してしまいそれどころじゃなくて、しばらく放置してました。

そしたら先週末、変ないじり方をしたのか、いよいよシニアスマホが起動→シャットダウン→起動の無限ループに陥り、施設のヘルパーさんにお願いしてもヘルパーさん自身がシニアスマホに疎いらしく、ようやくなんとか電話がかけられて、義母に「これが最後の通話かも」なんて悲壮感半端ないので、週末に急遽シニアスマホを引き取ってきました。(施設はコロナ禍以降、なかなか自由に面会出来ず、ケアマネ経由でスマホだけ引き取りました。)

20代の頃からガラケーはもとより、Palmやら、CLIEやらガジェットも大好きで、iPhoneはSoftBankがiPhone3Gを取り扱った2007年あたりからのユーザーだし、Android端末もSurfaceDuoを買ったり、海外からSIMフリーを購入するぐらいなので、自他ともにITツールには強いです。シニアスマホって、かんたん携帯とは言っているけど、Android端末にしては「ひと癖」あるし、本当に高齢者となると、シニアスマホですらもゴチャゴチャ感満載なんですよね。案の定、こんな記事を見つけました。

高齢者のスマホデビュー大騒動 親子対立を招いた「機種選びの罠」

記事の書いている通りで、簡単そうに見えて全然そうではないんですよね。同じ高齢者でも、多分人を選ぶ。頭がハッキリしていて、好奇心があって、新しい物好きで、元からこういうの大好きな高齢者…(なかなかいないだろう)。
簡単と謳っているくせに、いろいろアプリを「親切」にインストールして、「簡単で、盛りだくさんでいろいろできるお得感」を出そうとしている日系メーカーが陥りやすい典型的な商品です。20年前で言うと、いろいろソフトウェアを入れてたF社やN社のノートパソコン。お買い得感を出したいのかもしれないけど、結局のところはいろんなソフトウェアが入っていて、ドライバーもOSとガッツリ絡み、しょっちゅうハングってブルースクリーンになったり、使っているうちにソフトウェアどころか、OSすら起動するのに数分待たないと行けないような、Windows98とかあの時代のパソコンによく似てる。そしてもちろん、インストール済の「便利そうなソフトウェア」を使った試しはほぼ無い。無駄にHDDの容量を占拠していて、かと言ってアンインストールするとOSにも絡む成果、不具合出まくる。あの頃、周りの知人がノートパソコンを買っては、そういうトラブルがあると電話やらSOSが来て、しまいにはもうクリーンインストールして使わせてました。(知人友人なので、全部無償。食事奢ってもらったりしてたけど、家電量販店の似たようなサービスだと、1時間数千円とかだった気がする。)

あの時代から、シンプルなのが一番安定してると学びましたね。

我が家は私の方針?で、家族全員iPhone…、というか夫も子どももコダワリないので、私のiPhoneのお下がりを使ってます。なので、古いiPhoneもまだまだ持っていて、その中の一番新しいiPhone7(iOS 15)を今回は使うことにしました。

シニアスマホに対する義父の愚痴は3つほど。
1.画面がゴチャゴチャしてて、わかんない。
2.手で長く持てない、聞きづらい
3.ワンタップで電話したい(主に義母と。後は緊急用に嫁の私と娘の義妹で良い)

ま、要は義母に電話かけられて、安心用に娘と嫁には繋がっておけば良い。
そして、スピーカーで会話できれば良い。
この2つだけ満たせば、それ以上はむしろ混乱になるだけなんですね。

というわけで、iPhoneの設定を弄り、超簡単シンプルiPhoneができあがりました。とりあえず、本日面会があるので、それで使えるか?試してOKなら、また記事にします。

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