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温度といのち

長崎バイオパーク(長崎県西海市)に行ってきました。

バイオパークさんのことは公式Youtubeで知り、日本全国たくさんの動物園がある中で一番行ってみたかった園館でした。ここ最近狂ったように動物園ばかり行っていますが、そのきっかけになったのもバイオパークです。

バイオパークの一番の特徴といえば、なんといっても人間と動物の間に隔たりが少ないことではないかと思います。
サル、カピバラ、カンガルーなど、普通は檻越しにしか見たことのないような動物たちが、ここでは放し飼いになっています。
放し飼いでない動物も、放飼場の周りに池を作ったり、段差をつけるなどの工夫でなるべく檻を使わない展示方法を採用しており、動物にとってものびのびと過ごせる環境です。
貢ぎ物(エサ)を捧げれば、動物のほうからこちらに寄って来て、ゼロ距離で触れあってくださいます。こんな動物園はなかなかありません。

…というようなことは、すべてYoutubeで事前に知っていました。
ですので、園に入ってすぐマーラの大群に襲われようとも、驚くことはありません。

そのはずでした。

実際、私がエサのガチャガチャに100円玉を入れるのを見るやいなや、寝ていたはずのマーラたちがわらわらと寄ってきたことにはさほど驚きませんでした。
この程度の奇襲はYoutubeで予習済みです。

では私が何に驚いたのかというと、温度です。
温度といっても、夏の長崎の蒸し暑さに驚いたわけではありません。

「いいからはやく飯をよこせ」と言わんばかりに私の手をくんくんと嗅いでくるマーラの体温を感じたからです。
何を当たり前のことを、と思うかもしれません。
マーラだって同じ生き物なのだから、温かいに決まっています。

でも、「温かい」と思ったのです。
そして、「いのちだ」と思いました。

ひと泳ぎして満足そうにごろんと寝転ぶ、少し湿ったカピバラの体。
放飼場に足を踏み入れた瞬間、「何か面白いもの持ってない?」とあちこちから肩に飛び乗ってくるリスザルの手。

どの子も私たちと同じあたたかさを持っていて、当たり前のことながら改めて
「””いのち””だ!!!!!!」とひとり感動してしまいました。

動物園好きを名乗る以上、訪問する際には素人ながら飼育動物の環境エンリッチメントについてもいろいろと考えを巡らせてみるわけですが、この感覚がなんだかすごく大事なことを思い出させてくれたような気がします。

画面越しの想像を超える距離の近さで、いろんな種のいろんな個体と1対1で向き合えたのもよかったです。向こうはそんなこと微塵も思っていないでしょうが…(それでもいいんです)。

ありがとう、長崎バイオパーク。
今回は夏の訪問でしたが、次は冬のバイオでカピ温泉を眺めに行くのもいいなあ。
今度は棒金持ってまた大量に貢がせていただきます。

最後に…

長崎バイオパークなら、
マーラのいのちを感じたり、


カピバラのいのちを感じたり、



できます!!!!!!!!!!!!!!!!





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