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雨の記憶ー春ー

春の夜の匂いって良いですよね。
肌に触れる風も心地よくて。

桜の写真を撮る日はくもりか雨のことが多くて
わたしと桜の相性はあまり良くないのです。
雨の日好きなのに、桜も好きなのに、
永遠に片想いなんだろうな。

去年の春はどしゃ降りの雨で
散ってしまった桜の木を見て
ひとり泣いたのを覚えています。
今年はどうかな。と休みの日が来るのを
楽しみにしていたら・・・
今年もばっちり雨とくもりでしたね。

青い空も春の光も見当たらなくて
しょうがないか。と一枚撮ってみたら
くもりと桜が綺麗に合わさって
わたしの好きな”風景に溶け込む桜”が
そこにあって嬉しくなりました。

はじめての場所なのに
どこか懐かしさを感じる桜。

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消えてしまいそうな冬を
想うような桜。

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雨上がり、悲しい心に
そっと寄り添ってくれる桜。

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自然のものってどうすることもできなくて
自分の力でコントロールできるものでもなくて
ただそうなっていくのを受け止めるしかなくて
去年の私は桜の季節に雨なんて•••
と嘆いていたけれど、
今年も晴れなかったからこそ
くもりの日の桜の美しさに
気づくことができました。

わたしっていつもこうなんだよな。とか
大切なときに限ってこうなってしまう。とか
人生なんだかなぁ。と思うことも
いっぱいあるけれど、
それをどう受け止めるかで
この先はいくらでも
変えられるのだと学んだ春です。

雨降る春に泣いていた私は
どこかへ行ってしまいました。
来年はどうだろうな。
晴れでも雨でもくもりでも
それぞれの楽しみ方を知れたらいいな。

春の光としだれ桜

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桜を見に行こうとでかけた日は雨が降り、
ピクニックしようとなった今日は晴れました。
桜を見ようと思って歩いてたわけではなくて
まさか緑いっぱいの公園のなかに
こんなにも綺麗なしだれ桜があるとは...と
あまりの嬉しさに
その場から動けなかったです。
なんでもない日が
ちょっと特別な日になった、
そんな春です。

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