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キャプテン・アメリカにとってのマスク

先日、キャプテン・アメリカ最新作のトレーラーが公開されました。

このトレーラーの中で気になったのが、

「君はスティーブ・ロジャースではない」
「その通り。俺は俺だ」

トレーラーの01:27あたり

というやりとり。

「スティーブ・ロジャース」というのは、先代のキャプテン・アメリカであった人物の名前です。今作ではスティーブから盾を引き継いだサムが新たなキャプテン・アメリカになるようです。

上記のやり取りが気になった理由としては、サムがキャプテン・アメリカとして受け継いだのが「盾」であり、「マスク」は受け継いでいないという点です。(トレーラーに映っている限りでは)

キャプテン・アメリカといえば、世間的には盾というイメージが強いです。作品内でもキャプテン・アメリカ=盾というイメージで見られています。
ですが、先代のキャプテン、スティーブにとっては盾と同じくらい「マスクを被るということ」に意味が込められていると思うのです。

それを読み取れるシーンが、『キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー』冒頭の船の上での戦闘シーン。(冒頭12分くらいのシーン)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00N3HZUVG/ref=atv_dp_share_cu_r

ここでは、敵に「盾頼りか」と挑発されたキャップは盾をしまい、マスクを脱ぎ捨てて、キャプテン・アメリカとしてではなくスティーブ・ロジャースとして戦うことを決めます。
敵の「盾頼りか」というセリフから、「盾=キャプテン・アメリカ」だと考えていることが伺えます。この挑発を受け、スティーブは盾をしまうだけではなく、わざわざマスクを脱ぎ捨てる。
つまり、スティーブにとってはマスクを被ることは「キャプテン・アメリカになる」という意味を持っていたのではないかと考えることができます。

そして、最新作でサムは「盾」という世間的な象徴だけを受け継ぎ、顔を隠すマスクは受け継がなかった。それは、役割としてのキャプテン・アメリカは受け継ぐが、キャプテン・アメリカという存在にはなりきらない。マスクを被らないことで先代のスティーブとは違うことを対外的に表し、キャプテン・アメリカとして生きたスティーブを忘れさせないというサムの想いが表れているのかも……なんて思ったりします。

個人的にヒーローが先代のマスクと共に意志を受け継ぐという展開が好きで、今回の継承の仕方がちょっと気になったので色々と想像してみました。

トレーラーひとつでこれだけ深読みして、全然そんなことなかったらそれはそれで面白いですね。来年の2月が楽しみです。

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